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2005年02月12日

恋する乙女の為のブレンド

7歳くらい年下の女の子が、「恋してるのかも・・・」と、嬉しい報告をしてくれました。

ところが、彼から電話が無いとかメールが無いとか、あの時の言葉はもしかしたらこういう意味だったのだろうか・・・等と、恋愛初期の不安感が大きくなっていたようなので、アロマブレンド作ってみました。

彼のことしか考えられなくなると、少しの事で心配になり、疑心疑鬼にもなります。それによってうまく行くものもうまく行かなくなる事も多々あり。(過去の自分の経験から・・・)

そもそも、一般的に、恋愛初期は女性の方が焦りがち。男性の方が「仕事」という長い人生で一生付き合っていく大事なものが頭を占める割合が、女性よりも多いので、のんびり能天気になりがち。と思います。

本当に仕事で電話できないのに、仕事中は仕事モードで彼女への電話なんてすっかり忘れているだけなのに、彼女の方は家でずっと待ってしまう。気晴らしに友達と食事してもついつい携帯をテーブルの上に載せて話に夢中になれずに着信が無いかチェックしてしまう。

それが長引くと、良い想像と悪い想像が彼女の頭の中では数分おきに入れ替わり、終いには「私の事はいい加減な気持ちだったのね!」なんて先走りがち。

という、この恋愛初期の「もやもや感」を、あくまでも楽しい幸せな気分で過ごせるようなブレンドです。のつもりです。

恋する乙女の為のブレンド

ベルガモット20・・・不安、緊張を和らげる・気分を高める・交感神経系の活
動を静める

ラベンダー5・・・精神安定・安眠・神経系の強壮・中枢神経のバランスをとる

グレープフルーツ10・・・精神安定・リフレッシュ・幸福感、生きる喜びを与
える・ストレス緩和

マンダリン20・・・リフレッシュ・気分を明るくし、元気付ける

イランイラン3・・・リラックス・喜びの感情をもたらす・官能的にする・不安

シナモン10・・・感覚を開花させ、想像力を高める

ギンバイカ5・・・マートル・リラックス・不安を取り除く・安眠・気分を明瞭
にする・美と愛へ心を開かせる

投稿者 kiyo : 01:30 | コメント (0)

2005年02月11日

仕事で忙しい恋人へのブレンド

私の彼は仕事で忙しい人です。会社員なのですが、毎日帰りは午前1時ごろ。土日も2週間に一度はどちらかに仕事かゴルフが入っていて、休む時間、寝る時間がありません。

仕事が乗っている時は良いのですが、少しでもつまずくとそんな忙しさの中、気力だけで保っていた心のバランスも身体のバランスも、一気にマイナス方向に向かってしまいます。

そういう時に少しでも香りでコントロールできれば、と思い、ブレンドしてみました。

仕事で頑張らなければならないときの「やる気もりもり系」と、休みたい時の「リラックス系」です。

Business Brend

ローズマリー・・・15  
集中力を高める

レモン・・・30
ナナミント・・・10
頭脳明晰作用・リフレッシュ作用

シダーウッド・・・5
自信をもたせる

イランイラン・・・3
男性の好む香り

グレープフルーツ・・・10
幸福感、自信を持たせる

バーチ・・・5
タイガーバームのような香りなのでとにかく頭をすっきりさせる!


Extra Relax Brend

ラベンダー・・・5
ローマンカモミール・・・5
精神安定・リラックス・安眠

サンダルウッド・・・10
鎮静作用・瞑想に

ゼラニウム・・・10
精神安定

イランイラン・・・5
男性が好む香り

トンカビーンズ・・・3
お守り代わりになると思っていれてみました。トンカビーンズは豆から抽出しますが、どこかの国ではトンカビーンズの乾燥したものがお守り代わりになるとか。甘いカラメルのような香りです。

投稿者 kiyo : 22:30 | コメント (0)

ハンガリ-ウォ-タ-の作り方

世界最古の香水で、ハンガリー王妃エリザベートが使って美貌を保っていたと言うハンガリーウォーター。

これも精油で作れるのです。

ハンガリーウォーターレシピ


レモン精油 4滴
ロ-ズマリ-精油 16滴
ロ-ズ精油 16滴
ミント精油 12滴
オレンジウォ-タ- 150ml
エタノ-ル(又はウォッカ)150ml

投稿者 kiyo : 01:27 | コメント (0)

化粧水の作り方

精油を使ったスキンケアの一部、化粧水の作り方をご紹介します。

(1)精製水を使った化粧水(30ml)
精製水 20~ 25ml
無水エタノ-ル 5ml
(グリセリン 5ml)
エッセンシャルオイル 6滴(1%)

(2)芳香蒸留水(又はハ-ブウォ-タ-)を使った化粧水(20ml)
芳香蒸留水 20ml
エッセンシャルオイル 1滴(約0.3%)

芳香蒸留水とは
芳香蒸留水とは、フロ-ラルウォ-タ-とも呼ばれ、水蒸気蒸留法で
精油を抽出する際に一緒にできる液体のことです。
微量の精油と治癒力のある植物成分が溶けています。


ハ-ブウォ-タ-とは
ハ-ブウォ-タ-とは、蒸留の時に、蒸留温度を低くして精油成分
を分離せずに水に溶け込ませたものです。上質のハ-ブウォ-タ-の場合は、
約3%の精油が溶け込んでいます。

芳香蒸留水、ハ-ブウォ-タ-の効能
・ ロ-ズウォ-タ- どのタイプの肌質にも使える。
美肌用にクレオパトラも愛用していたという
説もある。
・ カモミ-ルウォ-タ- 炎症肌、湿疹、ニキビに効果がある。
乾燥肌にも。
・ ラベンダ-ウォ-タ- 日焼けした肌の手入れに。脂性肌にも。
・ ロ-ズマリ-ウォ-タ- 皮膚を引き締め、老化を防ぐ。

☆ 開封後は2ヶ月くらいで使い切る事。
冷蔵庫で保存する。


スキンケアで使用する精油

(1)皮脂のバランスを整える精油
イランイラン、ベルガモット、フランキンセンス、
ゼラニウム、、クラリセ-ジ、ラベンダ-、ロ-ズ
(2)皮膚細胞の成長を促す精油
イランイラン、ネロリ、タンジェリン、ゼラニウム、
パチュリ-、フランキンセンス、ベチバ-、
マンダリン、ラベンダ-
(3)収斂性がある精油
ロ-ズマリ-、パチュリ-、サイプレス、ミルラ、
フランキンセンス、ベンゾイン、サンダルウッド、
シダ-ウッド、ジュニパ-、ゼラニウム、ロ-ズ、
レモン、
(4)保湿性がある精油
サンダルウッド、ベチバ-、カモミ-ル、ジャスミン、
ロ-ズ
(5)消炎作用のある精油(炎症を鎮める)
ラベンダ-、カモミ-ル、パチュリ-、クラリセ-ジ、
サンダルウッド、ロ-ズ、ミルラ、フェンネル
(6)瘢痕形成作用のある精油(傷などを元に戻す)
カモミ-ル、サイプレス、ジュニパ-、ゼラニウム、
ティ-トゥリ-、フランキンセンス、パチュリ-、
ベルガモット、ラベンダ-、レモン、ロ-ズマリ-

投稿者 kiyo : 01:25 | コメント (0)

GERANIUM-ゼラニウム-

虫除けとしても有名で、ガーデニングにも欠かせないゼラニウム。精神安定の代表的精油です。

学名:
Pelargonium graveolens
Pelargonium odoratissimum
Pelargonium asperum

科名:フウロソウ科

原産国:フランス、スペイン、モロッコ、エジプト、レユニオン島

抽出部:葉

抽出法:水蒸気蒸留法

香り:

精神面 ――
精神的な疲労を和らげる。
精神安定
不安、憂鬱を取り除き気分を高める。
ストレス緩和

身体面 ――
ホルモンバランスを整える。
生理不順、生理痛の緩和。
感染症を予防する。
血液循環をよくする。
利尿作用。

肌に ―――
皮脂分泌のバランスをとる。
にきび等の炎症を鎮める。

☆ 妊娠中は使用しない事。刺激が強いので敏感肌の人は低濃度で使用する事。

投稿者 kiyo : 01:20 | コメント (0)

魅力を引き出す香り

精油は様々な特性を持ちます。

特徴のある、魅力を引き出す香りをまとめました。

催淫作用のある精油

イランイラン、クミン、クラリセージ、サンダルウッド、ジャスミン、ジュニパー、パチュリー、ローズ、ベチバー、、、


自信をつけさせる精油

ジャスミン、ローズ、ベルガモット、クラリセージ、グレープフルーツ、、、


幸福感を与える精油

ローズ、ジャスミン、クラリセージ、ネロリ、イランイラン、グレープフルーツ、、、


特に特徴のある気分にする精油

クラリセージ  創造力を高め、ひらめきを生む
ジャスミン  感性を豊かにする
ヒソップ  インスピレーションを与える
グレープフルーツ 生きる喜びを与える
シダーウッド 精神的に威厳を与える
レモンバーム 深い悲しみを和らげる
シナモン  創造力を高める
フランキンセンス 呼吸を深くし、創造力を豊かにする


投稿者 kiyo : 01:12 | コメント (0)

あなたに今必要な香り・問題

自分に今必要な香りを診断する超簡易版アロマチェックです。

アロマセラピーの精神状態チェックシ-ト(今の自分の精神状態にあった精油の選びかた)

A,B,C,,,の中から今の自分に当てはまる項目が一番多いものを選んで下さい。
次のページに今の自分に必要な香りが書いてあります。

(A)
・ 一つの事に集中できない。
・ 物忘れが多い。
・ 注意力が散漫である。
・ 頭の回転が鈍っているようだ。
・ 忙しすぎる。
・ ついぼ-っとしてしまう。
(B)
・ 心の休まるときがない。
・ ぐっすり眠れない、寝付きが悪い。
・ ちょっとした事でいらいらしてしまう。
・ 他人のミスを責めたくなる。
・ いつも気が張っているように思う。
・ やらなければならない事が多く、気が焦る。
(C)
・ 何に対してもやる気がおきない。
・ 何事にもつい投げやりになってしまう。
・ てきぱきと行動できない。
・ ついだらだらとしてしまう。
・ 気持ちに張りがないと思う。
・ 最近部屋が散らかっている。
(D)
・ あまり物事に関心がない。
・ 最近、あまり感動できない。
・ どうせ私なんか…と内にこもってしまう。
・ 自分で冷めていると思う事がある。
・ 思い付いても、すぐに行動できない。
・ 気がつくと、無表情になっている。
(E)
・ 感情の浮き沈みが激しい。
・ 自分で自分が理解できないときがある。
・ 落ち込む事が多い。
・ ついマイナス思考になってしまう。
・ 本来の自分のぺ-スを取り戻したいと思う。
・ 最近、自分にしては物事に感情移入し過ぎてしまうと思う。
(F)
・ 自分に自信が持てなくなっている。
・ 自分だけが不幸、不運だと思う。
・ 自分の居場所がないと思う事がある。
・ 自分はこの程度の人間だから…とあきらめてしまう事がある。
・ 今の自分が好きではない。
・ あまり喜ぶ事が出来ない。

投稿者 kiyo : 00:41 | コメント (0)

あなたに今必要な香り・結果

精神状態にあった精油(今の精神状態を改善する精油)

前のページで一番多かった項目のアルファベットの部分を見てください。あなたに必要な香りです。

(A) 集中力を高める
(状態)集中力不足、精神疲労、記憶力減退
(精油)バジル、レモン、ペパ-ミント、ロ-ズマリ-、ユ-カリ

(B)精神を鎮静させる
(状態)ストレス、怒り、緊張、不眠、不安感
(精油)カモミ-ル、ラベンダ-、マ-ジョラム、ネロリ、オレンジ

(C) 活力、元気をつける
(状態)退屈、無気力、倦怠感
(精油)ジュニパ-、ロ-ズマリ-、レモングラス、サイプレス、ティ-トゥリ-

(D)官能的にする
(状態)冷感、内気、不感症、ム-ドが欠落
(精油)クラリセ-ジ、ジャスミン、イランイラン、パチュリ-、サンダルウッド

(E)精神状態を調節する
(状態)情緒不安定、憂鬱、不満
(精油)ベルガモット、フランキンセンス、ゼラニウム、ロ-ズウッド

(F)幸福感を与える
(状態)落ち込み、自信喪失、無感情
(精油)クラリセ-ジ、グレ-プフル-ツ、ジャスミン、ロ-ズ

これはかれこれ7,8年前、私がアロマセラピーの講師の仕事をしていた時に使っていた、初級コースの精神状態チェックシートです。私が考えて作ったいい加減なものですが、アロマにあまり馴染みの無い方には簡単にチェックが出来ていいかも、と結構評判が良かったのです。

投稿者 kiyo : 00:39 | コメント (0)

自分の一番好きな香りを2種類持ち歩く

アロマの使い方として、一番手軽で有効なのは、自分の好きな香り2種類を持ち歩くという事です。

アロマセラピーの使用方法は多種多様で、後日まとめようと思っていますが、一番お薦めなのがタイプの違う2種類の精油を持ち歩く事。

精神を落ち着かせるリラックスタイプと、精神を高揚させるリフレッシュタイプ。

私はシダーウッド・ジャスミンと、グレープフルーツを持ち歩いています。

仕事中に集中力が落ちた時にはグレープフルーツを。
通勤電車で気分が悪くなりそうな時もハンカチにグレープフルーツを用意しておく。
いらいらした時や、ちょっと落ち着きたい時はシダーウッドを。

と、瓶から香りを少し嗅ぐだけで効果的な気分転換になります。

以前講座の仕事をしていた時は、講座の前に必ず「自身を付ける」と言うグレープフルーツをかいでいました「。

人間、この香りを嗅げば落ち着く。自信が持てる。などと一度経験すると条件反射で香りで精神をコントロールできるようになったりもします。

投稿者 kiyo : 00:38 | コメント (0)

女性の為のブレンド/フェロモンブレンド

フェロモンブレンド・・・エッセンシャルオイルの中の「女性ホルモンの分泌を促す」又は「女性ホルモンと似た働きをする」ものをブレンドし、女性ホルモンを外から補充して女らしくなりましょう、というコンセプトのブレンドです。

フェロモンブレンド1/ベースノートが強いタイプ

サンダルウッドがメインなので、かなり濃厚です。
濃厚にセクシーな気分になりたい時、大人の雰囲気でフェロモンを出したい時に適しています。と思います。

サンダルウッド
ウラリセージ
イランイラン
ゼラニウム
ジャスミン
ローズ


フェロモンブレンド2/トップノートが強いタイプ

ローマンカモミール、グレープフルーツがメインになるようにしました。
比較的マイルドな香り。
優しい女らしさを引き出したいときに、優雅な気分でフェロモンを出したいときに適している、と自分ではなんとなく思います。

パチュリー
ギンバイカ
ゼラニウム
ローマンカモミール
ローズ
グレープフルーツ

投稿者 kiyo : 00:36 | コメント (0)

出産祝いに・・・Sweet brend for baby

出産祝いに、アロマブレンドは適していると思います。

出産後暫くはお母さんも赤ちゃんも外出できませんし、お母さんにも育児疲れやストレスが溜まります。室内で手軽に楽しめ、気分転換になるアロマを、大切な友人と彼女の赤ちゃんの事を考えながらブレンドするのは楽しいです。

注意事項:アロマランプなどで香りだけ楽しんでもらうように伝える事。
マッサージなど、赤ちゃんの肌には直接触れるような使い方は避けること。

刺激が少なくて、精神的に優しい気分になる香りを選びます。その中でも子供が好むと言う甘い香りを。赤ちゃんもお母さんもリラックスできるように。


Baby Brend1

マンダリン
蜂蜜オイル
ラベンダー
ローマンカモミール


Baby Brend2

蜂蜜オイル
グレープフルーツ
ラベンダー
ローマンカモミール
バニラ

投稿者 kiyo : 00:28 | コメント (0)

Aromatherapyライフの薦め

アロマテラピーは一般的にはなってきたものの、生活への取り入れ方、楽しみ方は多種多様です。基礎さえマスターすれば無限の楽しみ方があります。

そして、香りを生活に取り入れれば取り入れるほど、感性が豊かになり今まで気付かなかった事に気付く、新しい自分を発見できるでしょう。

感情に一番近い感覚である「嗅覚」。素敵な香りたくさん嗅いで、日々気分を豊かにして下さい。

管理者kiyoは、約10年前にアロマテラピーを学びました。数年間、ショップのアドバイザー、アロマテラピー講師として活動し、今は別の仕事をしていますが、アロマテラピーは日々の生活に欠かせないものになっています。

奥の深い香りの世界。日常生活から精神面のコントロールまで、アロマテラピーを生活に取り入れると楽しみが増え、豊かな気持ちになれます。自分なりのお薦めのブレンドや使い方をメモ代わりに掲載していきます。

***このサイトに記載している説明、文章、ブレンド等は全て管理者が講座でテキストとして使用しているオリジナルのものです。閲覧以外の無断使用、転記等は一切お断りいたします。***

投稿者 kiyo : 00:23 | コメント (0)

アロマテラピー概論・上級

アロマテラピ-概論/上級

1)アロマテラピ-とは
2)アロマテラピ-の位置付け
3)精油とは
4)アロマテラピ-の実践
5)現在の日本におけるアロマテラピ-

1)アロマテラピ-とは
アロマ(芳香)、セラピ-(療法)を組み合わせた言葉がアロマセラピ-
(芳香療法)。アロマセラピ-は英語読み、アロマテラピ-はフランス語読み。
アロマセラピ-は、花、葉、果実などから取り出した精油(エッセンシャルオ
イル)を人体に適用し、心と身体と精神の不調を癒し、人が本来持っている自
然治癒力を高める事を目的とした、全体論的な療法の一つ。
[全体論・ホリズム]生命を構成する各組織や器官の働きの総和よりも、
各組織や器官が一つにまとまった生命体として全体的に機能した方が働
きが大きいという考え方で、1926年にJ.C.スマッツが始めてこの
言葉を使用した。植物に置き換えると、植物の中に含まれる個々の薬用成
分である化学物質をあわせた効き目よりも、その植物が全体として発揮す
る効き目の方が大きいという事。
全体論的な医療とは、疾病を身体全体の不均衡、不調和としてみるもの。
病気を敵対視したり、攻撃したり、根絶したりするものであるとは考えず、
その根底にある不均衡を直そうとするものである。

2)アロマテラピ-の位置付け
アロマテラピ-は疾病そのものを完全に治癒させる西洋医学に対し、上記の全
体論的要素を持つ東洋医学と同質のものとされている。だが各国で古くから
取り入れられていた植物療法(フィトテラピ-)の一つでもある為、位置付
けは難しい。

3)精油

a)精油とは
精油(エッセンシャルオイル)とは、植物から抽出された芳香物質の事。
その植物によってどの部分に含まれているのか決まっている。
ハ-ブとアロマテラピ-は共通しているが、ハ-ブ全てから精油が取れるわ
けではない。ハ-ブとは人体に有用な成分の含まれている植物の総称で、
約34万種ある。その中でも実際に使用できるものは8千種程。
そのハ-ブから、精油が取れるものは約200種類ほどである。

b)精油の役割
・精油がその植物自体に果たす役割
精油成分(香り)によって虫を誘う。―― 繁殖
精油成分(香り)によって虫を寄せ付けない。―― 害虫から身を守る
免疫を作り出す。
病気から身を守る。
毒素を排泄する。
精油は植物のホルモン(フィトホルモン)と言われ、植物の生命力そのもの
だと言われている。
・精油が人間の心身に及ぼす作用

*精神に対する作用

緊張感を和らげ、リラックスさせる。
イライラや興奮を鎮め、気分を落ち着かせる。
疲労感を回復させる。
爽快感を与え、元気の回復に役立つ。
頭をすっきりさせ、集中力や記憶力を高める。
不安、抑鬱的な気分を和らげる。
ストレスを緩和し幸福感を与える。
安眠を促す。

*身体に対する作用
各器官の働きを正常化させる。
筋肉の緊張を和らげ、身体の柔軟性を高める。
頭痛、生理通、胃痛、筋肉痛などの痛みを和らげる。
冷え性、肩凝り、むくみ、便秘などの改善に役立つ。
身体の免疫力を強化する。
各臓器の強壮。
全身を浄化し、代謝を高める。
肥満の予防や改善に役立つ。
肌に対する作用
---乾性、脂性に傾いた肌を正常に整える。
---老化のプロセスを遅らせる。
---ニキビ、湿疹、しみ、肌荒れなどのトラブルの改善に役立つ。
---アレルギ-の症状や肌の炎症を和らげる。
---肌を清浄に保ち、感染症を予防する。
---皮膚の新陳代謝、分泌機能を正常化させる。

c)精油の抽出方法
1)水蒸気蒸留法(エッセンシャルオイル)最も多い方法
2)圧搾法(エッセンス)有機栽培のものに限る
3)溶剤抽出法(アブソリュ-ト) 肌(顔)への使用には向かない
4)温侵法、冷侵法 現在は観光客向けのデモのみ

d)精油の抽出部
植物によって、精油の取れる部分は決まっている。
同じ植物でも抽出部によってまったく異なる精油が取れるものもある。

( Citrus aurantium )オレンジ
花から抽出 ―― ネロリ
果皮から抽出 ―― オレンジ
葉から抽出 ―― プチグレン
部から1種類の精油が取れるものと、2部から1種類の精油が取れるものが
ある。

(Mentha piperita)ペパ-ミント
抽出部 ―― 花の先端、葉

花 カモミ-ル、ジャスミン、ロ-ズ、イランイラン、ネロリ
葉 ユ-カリ、レモングラス、パチュリ-、ティ-トゥリ-
果実、球果 サイプレス、ブラックペッパ-、ジュニパ-
果皮 ベルガモット、グレ-プフル-ツ、レモン、マンダリン
種子 フェンネル、キャロットシ-ド
木質部 ロ-ズウッド、サンダルウッド
樹脂 フランキンセンス、ベンゾイン
根 ジンジャ-、ベチバ-

e)精油の揮発速度
精油とは非常に揮発性の高い物質である。精油の揮発速度を示す言葉を
ノ-トという。3種類のノ-トがあるが、数値が決まっているわけではない
為、ノ-トの分類にはばらつきがある。
1)トップノ-ト
揮発速度が速い。香りをすぐに感知できる。
精神、肉体を活性化させる作用があるものが多い。
果皮。
2)ミドルノ-ト
中間の揮発速度。
生理機能(新陳代謝、消化器能)をスム-ズにする働きがあるものが多い。
花、葉。
3)ベ-スノ-ト
揮発速度が遅い。香りが残るもの。
精神、肉体を鎮静させる作用があるものがおおい。
樹脂、木質部。

f)合成香料と精油の違い
精油は植物から抽出される、非常に揮発性の高い100%天然の芳香物質であ
る。その主な成分は解明されているが、中には現代の科学では解明できない成
分もある。

例) ツヨン(毒性あり) その他の成分(毒性なし) 解明できない成分
sage 52.5% 47.48% 0.02%
warmwood 53% 46.97% 0.03%
セ-ジは0.02%の成分がツヨンの毒性を中和するので使用できる。
ワ-ムウッドは0.03%の成分がツヨンの毒性を中和出来ないので使用不可能。

合成香料では、解明されていない成分を作る事は出来ないので、香りは同じ
ようなものが作れるが、アロマテラピ-で使用できるものは作れない。
このように、精油はその成分の微妙なバランスで様々な役割を果たすように
出来ている。又、精油は天然の植物から抽出する為、産地や年によって成分
のパ-センテ-ジに差が生じてくる。ロットナンバ-毎に香りや色が多少異
なる事があるが、効能自体にそんなに変わりはない。(効能が変わるという
事は、精油のその植物自身に対する効能も変わるという事で、そうなると植
物自身も生きていられない為。)
医療用に使用される精油は、成分パ-センテ-ジを厳密にチェックしなけれ
ばならない為、成分が既定値に収まったものだけを使用する。このような精
油をケモタイプ精油という。

g)精油の値段
その植物の精油の含有量
抽出法
原産地
その植物の希少性
抽出する時期、時間帯
その年の気象条件

h)精油の保存法
光、熱、温度に弱いので、遮光瓶に入れて冷暗所に保存する。
柑橘系のものは半年程度、その他のものは1年から2年もつ。
古くなると色や香りが変わってくる。成分も多少変わっている可能性があるので使用しない方がよい。(拡散には使用出来る)

***精油使用上の注意***
個々のオイルの特性を知った上で使用する事。
内服は絶対にしない事。アドバイスもしない。
肌に直接付ける場合は純粋な植物油かアルコ-ル、精製水、芳香蒸留水で、正しい濃度で希釈してから使用する事。
粘膜には使用しない事。
火の近く、子どもや動物の手の届くところには置かない。

4)アロマテラピ-の実践

アロマテラピ-を実践していく上で、精油は様々な形で使用される。
個人個人の健康状態、精神状態、肌質、体質などにより適切な精油を選
び、適切な方法で使用する事で大きな効果を得る事が出来る。しかし、
その使用方法、濃度などを間違えると逆効果となる場合もあるので、個々
の精油の特徴、使用方法について充分な知識を得てから実践する事が必
要である。(ヨ-ロッパ各国において、、アロマテラピ-は補助医療とし
て用いられているという事と、日本ではまだアロマテラピ-の歴史も浅
く、医療の一つとしては認められていない事を留意し、使用法、又指導
の方法にも充分注意が必要である。)

a)拡散
精油を拡散器(ディフュ-ザ-)、アロマポット、スプレ-等を使用して部屋の
中に拡散させる方法。すべての精油に消毒、殺菌、抗菌性がある為、空気中の雑
菌を中和し、部屋の中を清潔に快適に保つ。目的に応じて精油を変えれば、その
芳香によってリラックス効果、リフレッシュ効果、集中力を高める効果、安眠効
果などを得る事が出来る。
1)アロマポットによる拡散
アロマポットにお湯をはり、精油を3滴から5滴ほど入れ下からろ
うそくであたためる。香りが薄くなったら1時間に3滴を目安に、
足していく。精油は1種類でも数種類混ぜたものでも構わない。
滴数は部屋の広さや湿度などによって適宜変える。心地よい程度の
濃度で。
2)ル-ムスプレ-による拡散
蒸留水、又は精製水と無水エタノ-ルと精油で作る事が出来る。
刺激の弱い精油なら、蒸留水に混ぜるだけでも構わない。
100mlのル-ムスプレ-
無水エタノ-ル10から20mlを容器に入れる。
精油を5滴から20滴入れてよく振る。(0.25~1%)
蒸留水を90から80mlいれる。
b)吸入
熱湯を注いだ洗面器に精油を3から5滴加え、周囲をタオルなどで覆い、
蒸気ともに揮発した精油の成分を深く吸い込む方法。呼吸器系、特に気道の
トラブルの改善に役立つ。

c)沐浴
精油を浴槽に入れ、湯気といっしょに吸い込む方法。又湯の中に拡散された精
油が肌から吸収される。3から5滴をそのまま浴槽に入れ、よく混ぜてから
40度以下のお湯で20分程度入浴すると効果がある。
刺激の強い精油を使う場合、又敏感肌の人、お年寄り、子供には、大さじ一杯
の植物油、又はカップ一杯の牛乳(脂肪分の多いもの)に精油を1から2滴混
ぜてから浴槽に入れる。代謝機能を高める、血液循環をよくする、体を温める
という目的に合った方法。

一般成人 60歳以上 1から7歳 2ヶ月から1歳未満 0から2ヶ月
3から6滴 4滴以下 3滴以下 2滴以下 1滴以下

d)湿布
湯、又は冷水の入った洗面器に精油を3から5滴入れ、ガ-ゼ等を浸し、痛い
部分などに当てる。筋肉痛、目の疲れ、むくみなどに適した方法。

e)マッサ-ジ
体質、肌質等に適した数種類の精油を植物油で適切な濃度に希釈し、顔、足、
背中など、全身のマッサ-ジに使用する。心身の様々な不調を改善するのにも
っとも適した方法。

年齢 一般成人 60歳以上 1~7歳 2ヶ月~1歳未満 0~2ヶ月未満


20ml 1~3%
4~12滴 1%以下
4滴以下 0.5%以下
2滴以下 不可 不可

身体
20ml 1~5%
4~20滴 2%以下
8滴以下 1.5%以下
6滴以下 1%以下
4滴以下 0.5%以下
2滴以下
0~1歳未満が使用出来る精油はラベンダ-、カモミ-ル、マンダリンのみ。

5)現在の日本におけるアロマテラピ-
現時点において、日本ではアロマテラピ-の公式な資格というものはない。
ヨ-ロッパにおいても、補助医療として認められ、アロマテラピ-ケアに保険が
効く国もあるが、協会の認定資格にとどまり、国家試験はない。医療従事者や針
灸師がケアを行っている事が多い。日本での状況は、
病院臨床(針灸療養所、精神科、皮膚科、助産院など)
エステティックサロンでの使用
大学、各企業での研究(化粧品メ-カ-、香料会社など)
ハ-ブ会社、メ-カ-、出版社主催のワ-クショップ
家庭でのホ-ムアロマテラピ-
学会セミナ-等
等の枠にとどまっているが、1980年末頃より(香りの時代)、又最近では
(癒しの時代)等と呼ばれるようになり、この中でアロマテラピ-は香りと自然療
法とのあり方に、意識革命をもたらすきっかけとなった。特に、
生活環境の都市化や、情報化時代を反映し、精神的不安の増大。
現代医学において、副作用などの反省から自然療法が見直されるようになった事。
ストレスを解消する療法として香りの有用性が見直されてきた。
自然災害や、犯罪の増加、低年齢化など、様々な要因によって、
昔が見直されている。
等の背景を考えると、今後アロマテラピ-は必要不可欠なものになっていくと考
えられる。いずれにせよ、アロマテラピ-の正しい内容の普及、教育は当分の間
の課題となる。

投稿者 kiyo : 00:01 | コメント (0)

2005年02月10日

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投稿者 kiyo : 23:49 | コメント (0)