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September 26, 2005

闘病9日目 <2003.7.20> [ ぽよの闘病日記 ]


今日も発作は2回ありました。

こんな調子で時間がかかりそうだと解ってきました。理想的な展開はこれで発作が徐々に減って、日常生活を送れるようになること。体内に爆弾を抱えながら、ですが。もしくは発作が酷くなるか、衰弱していくか。どちらに進むかはまだわかりません。これ以上詳しい検査は、ぽよのストレスを考えてしない方向で考えています。

今の状態がしばらく続くと思いますので、日記にもそろそろ、ぽよの事以外のことも書こうと思うのですが、ぽよ最優先の生活を送っているので他の新鮮ネタもありません。なので私と猫について、ペットについて、とことん書いてしまおうと思います。

私は今回こんなに落ち込んだのは、やはり私が赤ちゃんのときから育てた子だからだと思います。4年程前、うちに出入りしていた半野良のはなちゃんが亡くなったときも、こんなに動転しませんでした。はなちゃんのこともとても可愛かったのですが、やはり2ヶ月のときから育てた子とは思い入れが違ったのかもしれません。

以前私が新丸子に住んでいたとき、毎日買い物帰りに通る道にペットショップがありました。ある日そこに可愛いアメリカンショートヘアのメスの子猫が来たのです。人が通るたびに目をまん丸にして口を大きく開け、みーみー訴えるように鳴いていた子がめりちゃんでした。毎日通りがかりに見るたびに情が移り、檻の中にいる子猫が不憫になってしまい、「この子は私が幸せにしてあげたい」と思うようになり、飼う事にしました。もう可愛くて可愛くてしょうがない!という毎日だったのですが、私もアロマの仕事をしていた為外出が多くなり、一人で留守番をさせるのが段々かわいそうになってきました。猫とはいえ、めりちゃんは珍しく一人っ子で寂しがりの様でした。私たちが留守にすると餌を全く食べないのです。

めりの為にお友達を、と思って飼ったのがぽよちゃんでした。私は動物の血統には全くこだわりがありません。血統種でも、雑種でも野良でもなんでも同じだと思ってます。でも、めりがたまたまペットショップにいた血統種だったので、同じ種類の子を選びました。

ペットショップにはアメショの子猫が同じケースに5匹くらいいました。ケースに手を入れてみたところ、皆喜んでじゃれ付いてくるのですが、一匹だけおそるおそる「じゃれたいんだけどお兄ちゃんたちが先にじゃれてるから、、、」という感じで遠慮がちにおずおずしている子がいたのです。それがぽよでした。なんとなく直感で「この子だ」と思い、家に連れて帰りました。当時2ヶ月で、両手の平に乗るくらいでした。

早速めりは「しゃーしゃー攻撃」でした。「半年前なら子猫同士仲良くなると聞いたけど、仲良くならなかったらどうしよう」と心配しましたが、ぽよはめりの攻撃にめげずにしつこく擦り寄って行きました。その度にめりは「しゃー」と威嚇したり、ぽよのおでこを「びしっ」とぶったりしていたのですが、それでもめげずにくっついて来るぽよに諦めをつけたのか、2、3日もするとソファーで一緒に寝ていました。

ぽよはとても穏やかな性格で、常にめりに「お姉ちゃーん」という感じでくっついて回っていました。ぽよは5人兄弟だったようです。そんなぽよのおぼっちゃん的性格のお陰で、めりも打ち解けてくれました。

子猫が2匹で戯れている姿って本当に本当にこれ以上無いくらい可愛いです。見ているだけで一生分の幸せを貰ってしまったように思えるほど可愛かったです。

ぽよはめりに比べるとデリケートでした。性格はめりは神経質、ぽよはおおらかだったのですが、身体はぽよの方が若干弱かったです。ストレスもめりよりは溜まりやすいのかもしれません。良くお腹を壊してました。

血統書を見ると、ぽよはそこそこ良い血統のようでした。おじいちゃんがグランドチャンピオンとか。今回の病気も、発症するのはほとんど血統種らしいです。雑種ではなく。今回の病気に限らず血統種は特に感染症に弱いようです。

犬でも猫でも血統種は、姿かたちの完成度を目的としている為、血の繋がりの濃い親族同士の交配もあったりするそうです。それでなくても人工的に交配された弱い種であるというのは良く聞く話です。

この子達を飼い始めたときは、子供を産ませるつもりでした。血統があれば貰い手が見つかりやすい。友人知り合い関係で5人は「子猫を貰ってくれる」という人を探し、実際に発情期がきたときに交配させようとしてみました。雌猫も一度出産させた方が後々病気になりにくいというので。でも貰い手になってくれる人が事情が代わったりして減っていってしまい、断念しました。

今思うと浅はかでした。猫の病気の深い知識もなく子猫を産ませようとしていたなんて。その時は当然FIP抗体検査も何もしていませんでした。予防注射しかしてなかった。

ぽよのFIP抗体は、母親から感染していた可能性もあります。ちなみに昨日のI先生は「東京の猫の50%はFIP抗体を持っている」とおっしゃってました。

今回この子の病気で猫関係のサイトを調べたり本を読んだりしましたが、繁殖家や飼主の自覚不足から起こる問題は結構あるようです。これは後日まとめますが。

そんなわけで小さい頃は離乳食の様なものを食べさせたり、お腹を壊すたびに猫用ミルクを注射器で飲ませたり、毎日うんちを割り箸で割って見て健康チェックをしたり、昼寝中に起こさないようにそーっと音を立てないようにしたり、一緒に遊んだり、この子達の子猫時代は余すところなく私が観察し、幸せを貰っていました。

引っ越すと同時に猫たちも実家につれて帰り、今では我が家の猫なのですが、母親は私なのです。

めりぽよが子猫の可愛い盛りのとき、私は寝姿を見ながら「この子達は何があっても私が守って幸せにする」と自分に誓いました。それ程可愛かったのです。最近ではめりぽよも大きくなり、実家なので母も世話している事もあって、その誓いを忘れつつあったのです。私は。だから自分を責めました。今回。

<今日の発作> 朝:中程度の発作1回 日中:重い発作1回


投稿者 kiyo : September 26, 2005 12:46 AM

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