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September 26, 2005

闘病3日目 <2003.7.14> [ ぽよの闘病日記 ]


看病と言うものがこんなに大変だとは思っていませんでした。

ぽよちゃんは薬で発作を抑えている状態です。延命治療のようなものです。今日は発作は無く、ほとんど寝ていました。

私自身、この3日間で約6時間しか寝ていなくて、神経が張り詰めていたので未だに思考能力が衰えているようです。なのでまだうまくまとめられません。

経緯を簡単に書くと、まず今の状況は3つの病気の可能性を探っている観察期間です。

1、後天性の発作だった場合
2、猫伝染性腹膜炎が発症した為に起こる発作だった場合
3、脳に腫瘍などが出来ている為に起こる発作だった場合


1の後天性の発作の場合は治癒の可能性がありますが完全な回復はまれです。2の腹膜炎と3の脳腫瘍などだった場合は治療が出来ません。かかりつけの獣医さんは結論として脳の障害には違いないので、治療は不可能。昨日の段階の発作はかなり危険な状態だったと言う事で、下手な延命治療は猫にとってかわいそうな事なので安楽死を薦めてくださったのです。「決心はつかないとは思うのですが」と。

結局私たち家族はあまりに突然の発作で、この状態で死なせる事を決意するなんて出来ない、と、可能性があるのならわらにもすがる思いで他の獣医さんの「薬で発作を抑えて様子を見ましょう」という方に従ったのです。かかりつけの獣医さんには失礼だと思いますが、獣医さんはよくある事らしく、「猫ちゃんとご家族にとって一番ベストな方法を選んで下さい」と言って下さいました。

まずは上記の1,2,3のどれなのかを探り、その後それぞれも道が二つに分かれます。

1の後天性の発作だった場合は、ひとつの道は完全に回復するという事。これは奇跡に近いそうです。私はこの完全な回復は望めないと思っています。もうひとつは脳に障害が残るが、発作はおさまり日常生活が出来るようになる事。この場合も障害の重度によっては安楽死させざるを得ない事もあるそうです。

2の腹膜炎だった場合。このばあいは今の薬がいずれ効かなくなるので、発作が酷い状態にもどったらすぐにでも、、、という事。発作がある程度おさえられ、進行が遅ければ時間をかけて死に至るのを待つ。という二つの道です。

3の脳障害の場合も2と同様です。

おそらく見通しは暗いです。まず間違いなく近いうちに安楽死を選ばざるを得ない状況になる可能性が高いです。でも、奇跡でも可能性を信じたいのです。今は。

今まで辛い思いは沢山していますが、これほど辛い思いは初めてです。体力的にも精神的にも辛い。2ヶ月の頃から育て、ずっと一緒に居た子が、薬によってまるで人間でいうならアルツハイマーと精神的におかしくなった状態を足したような状態で居る。もしくは激しい発作で苦しんでいる。というのを見る事が、こんなに辛いなんて、初めて知りました。自分が守るべき小さな存在が、苦しんでいる。しかももともとのぽよちゃんの人格はもう無いようです。今はただ本能によって生かされている動物という感じです。そこまでして薬を使う必要があるのか、早く楽にしてあげた方がいいのでは、とぽよちゃんを見るたびに苦悩します。でも、可能性は捨てられません。

私は「あなたの宝物は?」と聞かれたら間違いなく「めりぽよです」と答えます。自分の宝が苦しんで消えようとしているという実感も、今はよくわかりません。ただ眠気と緊張とで頭がぼーっとしています。

明日は会社に行きます。今日もぽよちゃんがいるダイニングに布団をしいて横で寝ます。発作が起きたらすぐに薬を飲ませなくてはいけないので。母と姉と交代で仮眠を取ったりしていますが、それでもこんなに神経が磨り減るとは思っていませんでした。でも少しでも一緒に居たいです。

さすがに母は強し、と思いました。昨日は甥っ子のママの方の姉も泊まりにきたのですが、私と独身の方の姉はおろおろして泣いてばかりでしたが、母と姉(甥っ子のママ)はしっかりしていました。

<今日の発作> 深夜:軽い発作2回

投稿者 kiyo : September 26, 2005 12:39 AM

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