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September 25, 2005

「ただのいぬ。」展

三軒茶屋のキャロットタワーで今日まで開催されていた「ただのいぬ。」展を見て来ました。
最近このサイトも更新できずに居ましたが、姉から教えて貰い、これは見に行かなければ、と思って。

注:写真は「雰囲気を撮るのであればOK」と、許可を頂いて撮ってきたものです。

結構人が入っていました。

この「ただのいぬ。」展は、保健所に保護され、動物愛護センターに行き、ふたつの道に分かれた犬達の写真展です。「ただのいぬ。」とは、幸せそうな飼い犬と同じ普通の犬で、値段の無いただの犬、と言う意味があるそうです。

新しい飼い主に引き取られた「ただいまのただのいぬ」と、
引き取り手が現れなかった「ただのいぬ」の写真が、部屋を分けて展示してありました。

飼い主が現れた犬の部屋は照明も明るく、見るからに幸せそうな家族写真がたくさん展示してありました。一方、飼い主が現れなかった犬の部屋は照明も暗く、写真は見ていて涙がでてきました。すすり泣いている方が多かったです。

一番目を引いた可愛い子犬の写真。柵を乗り越えてこちらに何かを訴えかけているような目です。

この子犬の写真に書かれていた詩です。

同じ犬なのに、何故幸せに家族に可愛がられてぬくぬくと暮らせる子と、虐待を受けたり、信頼していた飼い主に捨てられたりして狭い暗い愛護センターの檻に閉じ込められ、保護されてからたった5~7日でガス室で殺されてしまう子に別れてしまうのか。

犬の視線から訴えかけるような展示会でした。

野良犬って、今はほとんど見ません。私は一度も見た事がありません。以前調べた際にも、動物愛護センターに持ち込まれる犬の中には、飼い主から引き取るケースも多いそうです。飼い主にも理由はあるのだと思います。でも、いろいろなケースを想定して飼う事も必要です。たとえ引っ越しても、病気になっても、何とかして一生この子を食べさせて行こう、無理だったとしてもせめて絶対に優しい里親さんを探そう、という思いが無ければ、動物を飼ってはいけないと思う。

そういう多少の安易さが、こういう不幸な犬を増やす要因の一つにもなっているのです。

もし、この先犬を飼うような事があったら、絶対に処分されてしまう犬達の中から貰おうと思います。出来れば周囲にもそう呼びかけたい。でも、実際に『次もチワワが良いからブリーダーさんにお願いしてるの』『飼うなら絶対トイプードルが良いと思って探してるの』という様な人に、『明日にも殺されてしまう子を貰って』とは言いにくいものがあるのも事実です。敬遠される事間違いなしだから。ある意味その人の考え方を否定してしまう事にもなりかねないので。

意外と、多くの人が犬や猫を飼った経験がありながらも、『次に飼う時は処分される子を』という人は少ないようです。自分の子が幸せであれば他の子は見てみぬ振り。が多いです。自分も今までそうだったわけですが・・・

ちょっとでも、こういう話を受け入れる『心の余裕』がありそうな人には機会があればこんな話をしてみる事もありますが、多くの人からは『引かれる』事もあります。

そんな私はこうやって、見たい人だけが見れるサイトに書くしか出来ないのです。今の所は。勇気が足りないというか何と言うか、情けないものがありますが。

今自分に出来る事は募金と、こうやって少しでも多くの人に知って貰う事、自分でも知る事。です。

この「ただのいぬ。」展、写真集もあります。もっと大規模に展示を続けて、多くの人に見て欲しいです。

投稿者 kiyo : September 25, 2005 07:53 PM

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