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March 07, 2005

「無知」という恥。でも知って考えない事の方が恥なのかも。

昨日動物問題を調べ始めてから、自分の無知を実感しました。

かれこれ2年前。愛猫ぽよんちょの病気を調べている時に知った動物問題を扱うサイトの多さ。見過ごせない問題だと思いつつ、今やっと現実を知って、かなり愕然としています。

自分のペットを家族のように可愛がる飼い主さん達も、私のように「外の世界で起きている話」として、気付かない振りをしている問題って多いと思います。

少なからず、愛猫の病気と言う厳しい現実を通して、動物達の厳しい現実を知る事が出来た。それが、去年の夏に映画Deep Blueを観て感じた「何か」を、自分の中で形にしつつあるように感じています。
昨日書いた「Dear,こげんた」のサイトから、以前書いた毛皮問題などを扱うサイトにたどり着きました。

ヘルプアニマルズ

つい最近から、出来るだけ革製品は買うのを控えよう。毛皮なんてもってのほか。と思うようになりましたが、今日座禅の帰りにふと今の自分はいくつの革製品を使っているか見てみました。


バッグ
財布
スケジュール帳
手袋の手首についている飾りの黒い毛皮

これだけありました。
数年前に一目ぼれして買った、思いっきりゼブラプリントの毛皮のバッグは最近使わないようにしています。

思えば、毛皮製品に「?」を始めて感じたのは、数年前に知り合いからフェンディのハラコのパーティーバッグを頂いた時。ヨーロッパ土産でした。

・・・ハラコとは、牛や羊の妊娠した母親の腹から、生まれる寸前の子供の毛皮ということである。・・・という事を後で知って、恐ろしくて使えなくなりました。

今となっては、もっと恐ろしいものが私の身の回りに沢山あります。

「無知」という恥をさらしていた自分を心底恥じました。でも、知ったからにはもう買いません。

きっとそういう事に気付いている人たちから見れば、私は相当無知で馬鹿な人間に見えた事でしょう。

上記のヘルプアニマルズというサイトは、直視できない画像もあり、知らない事の恐ろしさを感じました。毛皮は動物から剥ぐ=その動物は死んでしまう。という事だけは知っていても、その毛皮を得るまでの残酷さについては知らなかったし、裏事情も知らなかった。

そしてウール。羊から毛を刈るので、羊は死なないのだろうと、「使ってもいいもの」に自分の中でカテゴライズされていましたが、とんでもない。

毛を刈り取るまでに劣悪な飼育環境から死んでしまう羊の数、実際に刈り取る時にどうするのか、信じられない現実が書いてありました。

そして動物実験。普段目にすることも耳にすることも無い為、初めて知った現実です。私が命をかけているほど愛する化粧品も、国内大手メーカーのほとんどは動物実験を行っているそうです。

想像を絶する事ばかりです。

疑問に思いながら気付かなかった問題。身に付けている革製品は、必要なのか?実際に靴で革を使わないものを見つけるのは至難の業だと思います。せめて靴などに使う革は、食肉になった動物のものであって欲しいと願いますが。

こういう生命倫理的な問題は、宗教と同じで人によって考えが異なりますし、社会生活を円滑に過ごす為には押し付ける事は決して出来ない問題です。

しかも矛盾している私は、そして無類の肉好きの私は、知った今でもすぐに菜食主義者にはなれない。

甘い考えかもしれませんが、時間がかかりそうです。自分の中で解決できるまで。せめて野菜を多く食べるようにし、肉類は有り難く頂く事からしか出来ない私ですが、これからは「知ったからには出来る事を」を忘れずに生活したいです。

投稿者 kiyo : March 7, 2005 10:27 PM

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