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March 14, 2005

ペンギンが泣いている

一体何のサイトを目指しているんだ・・・という内容になって来ましたが、こういう意識を持って生活を始めると、意外と世の中の多くの人が訴えている、という事に気付きます。今まで気付かなかった自分が情けない・・・動物愛護初心者という事で、広く知る事も大事。と「管理者がやっと気付いた動物問題」のカテゴリーで気付いた事も書きとめようかと・・・

昨日は寝る前にテレビをつけていて、二つの問題に気付きました。

ペンギンとべっ甲。

今日はペンギンです。
テレビ朝日の「素敵な宇宙船地球号」で最後の方だけ見た「ペンギンが泣いている」。

南極のアメリカ、日本、その他各国の基地の近くに、ペンギンたちが巣を作って生活しているそうです。基地の後に人間が残していったごみによって怪我をしたり命を落とすペンギン達の為、生物学者や愛護団体がごみの撤去作業をする様を移していました。

そして、地球温暖化により氷が少なくなり、ペンギンのコロニーがどんどんがけ崩れを起こしていると。丁度子育て中のペンギンは、帰巣本能というものが強いらしく、移動させてもまたもとの場所に戻ってしまう。救助活動をしている人達は、「大人のペンギンはコロニーが崩れても自力で逃げる事が出来るかもしれない。せめてヒナだけでも移動させて、他のペンギンに子育てを・・・」と、ヒナを移動させていました。ペンギンは自分の子供以外を育てるかどうかわからないそうです。

「今はこれしか出来ないの。でもこれでいいのかわからないわ。」と、女性生物学者さんが辛そうに話していました。

科学の力に頼り、人間が快適になるその裏側で、ペンギンが泣いている。犠牲になっている。

「地球温暖化問題」はもう一般的に知られ、温暖化防止の活動は盛んに行われているので私にも多少の知識はあります。でも、具体的にどのようなしわ寄せが出ているのか、こうやって見ると見ないとでは全く違います。一刻を争う緊迫感が、その番組からは伝わってきました。

食物連鎖を考えて、致し方ない殺生は仕方ないとしても、生命維持以外の目的の殺生は、間接的であっても問題視しなければいけないと実感しました。一人一人が問題視すれば、地球温暖化防止活動が広がり、泣く動物も減ってくるかもしれません。

ちょっと考えたのですが、結局動物愛護を考えると、人間が今の生活を捨てて原始時代の生活に戻るしか方法は無い、と思います。

でも、それは出来るわけが無い。だったら人間の技術を持って、ひとつひとつの問題を解決していくしかないのか、と、とてつもなく大きな問題だ・・・と少し途方に暮れました。

広く知って、身近なところで行動を。のスタンスで行きたいと思います。

投稿者 kiyo : March 14, 2005 11:31 PM

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コメント

SINYAさん、コメント有難う御座います。「人間による環境変化が生態系に与える影響」。とっても興味深いです。貴重なお勉強をされていたのですね。天変地異もそうですが、いずれはウィルスで人類が滅びたりするのでは・・・なんて物騒な事も思っていたりします。私達が生きている時代には無いでしょうけど。前にNHKで人類の進化を紹介する中で「強者は滅びる」という内容の番組もやっていました。生物は生き延びる為に必要な進化を遂げてきた。強者は進化を忘れるので、環境の変化に対応できずに滅びてしまう。と。恐竜はそれで滅びたと。いずれは人類も?と。NHKで放映するくらいなので、結構多くの人が危機感を感じているのでしょうね。

「科学だけが進歩してしまうと人間の精神が滅びてきますからね。」これは始めて伺ったご意見です。興味深々です。でも、私は以前アロマセラピーもやっていたのですが、あれもバブル経済の後、人々が古来から用いられている方法での癒しを求めた為に流行ったものです。おっしゃる事に通じるものがあるように思います。

結局は自然が一番偉大なのかもしれないですね。自然に逆らうとそれだけひずみが出来る、と。

・・・と、私も別に宗教を信仰しているわけではありませんので・・・でもこういう話は面白いです。

そこで、今の生活を捨てて原始生活に戻れない自分も偽善者だなあ、と思いますが。

投稿者 kiyo : March 15, 2005 11:15 PM

こんばんは。
記事の内容には、とても共感します。
それと言うのも、専門学校で「人間による環境変化が生態系に与える影響」について勉強していたからです。

わたしも、原始時代に戻るなら悩まなくてもいいのにと考えたりします。
[ある人達には、原始時代は肉を食べるじゃないかと突っ込まれますが、私は自然の摂理として他の生物と対等に生きている状況であれば、肉を食べることは構わないと思っています。現在の結論ですが…]

しかし、隕石が落ちるなどの驚異的な天変地異で人口が極限まで減らなければ原始時代の生活に戻るなんて無理な話ですからね。
いまの科学技術を進化させると共に、精神も成長させて様々な問題に取り組んでいかなければいけませんよね。
ただ注意しなければいけないことは、科学だけが進歩してしまうと人間の精神が滅びてきますからね。
アボリジニーの思想などを知るとそのように感じます。
科学の進歩だけでは破滅しかない。
「核」「戦争」「欲望」「嫉妬」などなど
宗教じみた考えをするつもりはないですが、心理学や哲学を知れば知るほど宗教じみてくるところがあるんですよね。
だからといって、神様に祈ろうとは思いませんけどね。

投稿者 SINYA : March 15, 2005 01:56 AM

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