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February 12, 2005

上野動物園から思い出した「リストラされる動物達」

翡翠展のついでに、上野動物園に行って来ました。久しぶりです。

前にホッキョクグマの番組を見たときに思い出した、動物園で年老いた動物、引退した動物の世話をする個人経営の動物園の事を調べてみました。
たしかこの堀井動物園というところだと思います。

報道プロジェクトの「リストラされる動物たち」という番組を見て記憶に残っていたのだと思います。

その番組は衝撃的でした。個人経営の、決して広く衛生的とはいえないスペースで、年老いて動物園から引退した動物や、病気になった動物、余剰になって動物園を追い出された動物をお世話しているのです。余りにも身勝手な人間が、表側を楽しんでいるにも関わらず、隠して見ないようにしている裏側の世界。見ていられないものがありました。

「人間が楽しんだ"つけ"がこの動物園にまわってきているんですよ」という様な事を、スタッフの方がおっしゃっていたのが印象的でした。気付かなかった現実を見てしまった。という感じでした。

その後、記憶に残りつつも忘れていたのですが、最近また思い出し、今日の動物園をきっかけに調べてみました

堀井動物園応援ページなるものもあります。

他にもこんなサイトも。

これはペットショップでも言える事ですが、多くの人は表の可愛い姿だけを見て、人間に見放された動物達がどうなるのか、という裏の部分は見ようとしません。見ていたらきっと保健所で処分される犬猫の数も減ると思うし、この堀井動物園に追いやられてくる動物達も減るのでは。

その報道プロジェクトでは、コメンテーターが「可愛いところだけでなく、老いて死ぬところまでも見せるのが子供への教育ではないか。」といっていました。

私も、そう思う。動物園や水族館自体を失くすのがベストかもしれない。でも、動物園や水族館は、子供や大人に生物の生態を教える上で必要なのだと思います。私自身水族館は大好きです。

動物園や水族館で、生きている人間以外の生物に触れることで感じ取るものがあるはず。そこから人間と自然や、他の生物とのかかわり、について学ぶのでは。

そう思うと人間の為の犠牲ですが・・・

今日も、ライオンやキリンやヒョウなど、大き目の動物を見ていて、人間って傲慢だなあ。と感じました。自分の事は棚に上げて、なんですけど。

自然で戦ったら絶対に勝てない相手を、頭脳を使って捉えて、楽しみ(よく言えば教育)の為に他の国まで連れてきてしまう。ある意味で傲慢です。

こういう問題は考えるときりがないので、あやふやなままこの辺にしておきますが、動物園を無くすまでは行かなくても、動物を、人間と同じ様に助ける、と言う行為はすべきなのでは、と心底思います。せめて「人間の為のもの」、ではなく「共存」に近い形に出来るような・・・

投稿者 kiyo : February 12, 2005 08:45 PM

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