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October 02, 2005

闘病30日目 <2003.8.10> [ ぽよの闘病日記 ]


今日でぽよの発作から30日がたちました。最初に発作が起こった日から2週間は、こんな気持ちで一ヶ月後を迎えられるとは思ってませんでした。

結局原因は今の所定かではありません。腹膜炎の神経症状と言う可能性も消えては居ません。脳腫瘍と言う可能性もまだあります。結局は原因を追求するには大学病院での脳脊髄液採取、CT,MRIという検査が必要です。その検査の為には麻酔が必要で、麻酔をかけること自体が危険だという事、麻酔が発作を誘発する為、今のぽよには危険だという事で、そういう検査はしない方向です。その検査の結果が出ても、治療のしようは無いので。原因がはっきりするだけです。

今の状態は、あの酷い発作は治まってはいますが、強い薬の為一日のほとんどを寝過ごしています。たまに薬で意識が朦朧としているな、という時もあります。抱いても触りまくっても全身に力が全く入っていない時があるのです。

そして、最近多いのですが、発作の前兆、もしくは軽い発作状態になる事があります。症状は頭を下げてうろうろする。よだれをたらす、「くぅーん」と小さい声で鳴く、呼吸が異常に早くなる。舌を出してぐったりする。頭部、耳が熱くなる。など。
こういう症状になったときにはすぐに薬を飲ませます。

獣医さんは、今の状態で薬を続けて、1,2ヶ月発作が治まり、今の様な軽い発作も減ってきたら薬を徐々に減らしていって見ましょう。それでうまく行けば日常生活に戻れます。とおっしゃっています。

私が心配していたのは、まずは発作が薬で抑え切れなかった場合は、いずれまたあの発作が起こるだろうという事。(発作自体で死ぬ事は無いのですが、長時間の発作、連続する発作では命を落とす事があります)。次に発作を薬で抑えても、次の症状として衰弱してしまう事、でした。
今はえさは食べていますが、調子の悪いときは全く食べません。でも、今の所は落ち着いているので「完治する」という可能性のほうが大きいと、私たち家族は感じています。

一月前、もし安楽死を選んでいたら、きっと一生後悔していたと思います。うちにはもう一匹めりちゃんがいるので、何かのきっかけでいずれ「発作が起きたからと言って必ずしも助からないわけではない」という事を知ってしまう可能性が高かったと思うのです。それを知ったときに、「あの時ぽよを安楽死させる必要は無かった」と後悔していたと思うのです。

あの時は姉が「セカンドオピニオンとして他の獣医さんの意見も聞くべきよ。人間だってそれが当たり前なんだから」と、強く主張した事をきっかけに今の獣医さんに見ていただきました。そしてその獣医さんがたまたま脳神経専門で勉強された事がある先生だった。その先生が粘ってくださったお陰でぽよがここまで回復した。本当に運が良かった。そしてぽよ自信の生命力が強かった。と私たち家族は思っています。

最初の1,2週間は余裕がなく、自分自身を見つめるきっかけにもなりました。自分の弱さを実感したし、自分勝手な部分も見えた。逆に家族の良い面を見る事もできました。そして何よりも命の大きさ、大切さ、重さを実感しました。子猫のときに「一生守る」と誓ったこの子に、結局何もしてあげる事が出来ないと言う事も始めてわかりましたし、飼主として出来る事、すべき事は自分勝手な愛情表現ではなく、この子達を「猫」として尊重した上での愛情だという事も理解できました。
今まではやはり「自分に都合の良い可愛い存在」として見ていたのかもしれません。

「猫」として猫の生態を理解し、尊重して一緒に生活をする。それが動物を飼う上では一番大切なのではないでしょうか。

アイフルのCMでチワワが流行り、一時期は「いずれチワワの捨て犬が増えるだろう」と言われていました。今もティーカップトイプードルが人気で、同じ様に言われています。生き物を飼った事がある人は、たとえ一ヶ月でも一緒に生活をすると愛情が湧いて、「捨てる」なんてよっぽどのことが無い限りは出来ないと思うと思います。致し方ない理由がある場合は別として。
私は一度飼った犬を捨てると言うのは理解が出来ませんが、現実としてはある問題です。

動物は「癒し」や「心の温かさ」を与えてくれます。その存在自体が人間の助けになる。私もめりぽよからたくさんの事を与えてもらっていますし、めりぽよに精神的に救われた事もたくさんあります。飼主としてすべき事は、その子達の生活を保護する事が最低限の事で、あとは「猫」「犬」として、一番居心地の良い環境、安心できる生活環境を与えてあげる事だと思います。愛情を与えることも含めて。そのためにも、それぞれの生態を理解する事は大切だと実感しています。その子達の「幸せ」は、「人間の幸せ」とは異質なものですから。同じ様に考えてもありがた迷惑という可能性もあります。

ぽよがこうなって初めて、生き物を飼う事の重大さ、責任について考えたような気がします。
そして、ぽよの病気は私に、自分自身の弱さ以外にも、いろいろな事を教えてくれました。その中の大きな事は、周りの人の大切さでした。

私が危惧しているのは、動物を飼っている方には、病気の事をいろいろと深刻に書いてしまった為に「うちの子も病気になったらどうしよう」と、必要以上に心配されてしまった方がいたら申し訳なという事です。私が感じたように、生態や病気の基礎知識は飼主として必要だとは思うのですが、必要以上の事を心配するのはよくありません。自分にも動物にも。子供と一緒で飼主のストレスも大きく影響します。なので、動物を飼っていらっしゃる方には、「飼主が幸せでないと動物も幸せになれない」という事が一番大切ですね。とだけお伝えしたいです。

動物を飼っていらっしゃる方は、我が事のように心配して励ましてくださって本当に有難うございました。皆様の励ましのお陰で私も看病を頑張れたと思いますし、それが今のぽよの回復に繋がったと思っています。そして皆様の過去の経験についてもいろいろとお話を伺い、その事も私の助けになりました。

そして、動物を飼った事がない方も、気持ちを理解して、励ましてくださって有難うございました。「自分の経験のない気持ちに理解を示そうと努力する」という素晴らしい好意に感動しました。私に出来る事だろうか、と自問自答しましたが、気付かずに思いやれない事の方が多いと思うのです。それを、理解を示して励まして下さった方々、本当に尊敬しますし、感謝しています。

そういう、周囲の方々の大切さを心から実感して、ありがたいと感じました。感謝感激です。結構「生きてて良かった」レベルで感じてしまいました。

他にも、この一ヶ月間、いろいろな事を学びました。これからもまた同じ様な日々が来るかもしれませんし、全快して病気の前の様な日々に戻るかもしれません。どちらになるかは解りませんが、この一ヶ月、精一杯の事をしてきたので、肝が据わったように思います。なるようにしかならない。後悔しないよう、日々一生懸命、周りにも愛情を注いで生きていくしかないんだな、と、少しだけ悟ったような気がしています。

動物問題についてもいろいろと調べて感じる事が多々ありました。いずれ日記に書きたいと思います。

何よりも今回は、家族と、応援して下さった方々に感謝しています。
今私の膝で寝ているぽよの全快を祈りつつ、闘病日記を終わらせて頂きます

投稿者 kiyo : 12:13 AM | コメント (0) | トラックバック

闘病29日目 <2003.8.9> [ ぽよの闘病日記 ]


昨日の夜中3時ごろ、ぽよは突然熟睡している私に甘えてきました。激しく。元気だった頃と同じ感じで。

こっちが寝ていようが無視しようがお構いなしで顔にちょんちょんしたり、すりすりしたり。もの凄く嬉しくて可愛くて、夜中で眠いにもかかわらず一緒に遊んでしまいました。でも、様子を見ているとよだれがたれていたり、うずくまって呼吸が早くなっていたりしたので、薬を飲ませました。

今日は午前中は調子が良さそうだったのですが、夜はやはり急に呼吸が早くなり、ご飯も食べずに苦しそうにうずくまっています。

明日でぽよが発作を起こしてから30日たつので、ぽよの闘病日記もひとまず休憩にしたいと思いますが、やっぱり心配です。。。ここのところ毎日夜に呼吸が早くなって苦しそうなので。

まあ、徐々にでも元気になってくれればそれでいいです。あそこまで酷い状態からここまで回復してくれたんですから。


投稿者 kiyo : 12:12 AM | コメント (0) | トラックバック

闘病28日目 <2003.8.8> [ ぽよの闘病日記 ]


今日はぽよは落ち着いています。

さっき、甘えてきたぽよを抱っこしてぎゅうっと抱きしめていたら、一月前に発作が起こった頃は、一ヵ月後にこんな風に甘えてくる可愛いぽよを抱きしめているなんて想像も出来なかった、と思わず涙が出てしまいました。暖かい体温と、甘える「ごろごろ」という振動と、にぎにぎする手をこんなに愛しいと思ったのは初めてです。

今日も薬を取りに行くために先生に電話をしたら、良い状態ですが、まだ完全に安心は出来ないので様子を見てください、とのこと。

やはり呼吸が速い事が多い、よだれが出る。発作の兆候があるという事は、いつあの酷い状態に戻ってもおかしくないという状態なのかもしれません。

でも、今日母と「あの時に安楽死を選ばなくて本当に良かったわね」としみじみ話しました。
ここまで回復するとは思っていなかったのですが、あの時は本当に「もう駄目だ」と思ってしまいました。あの発作の状態で。
今の先生は「あの酷い状態からここまで回復したのは奇跡に近いです」といっしゃっていますが、私も本当にそう思います。

この子の生命力にも感謝ですが、なによりも励ましてくださった方々に大感謝です。

まとめはまた、30章のあさって書く事にしますが、まだまだ先どうなるかはわかりません。でも、ここまで頑張ってくれた事が本当に嬉しい。甘えてくるぽよを見るのが本当に嬉しいです。


投稿者 kiyo : 12:11 AM | コメント (0) | トラックバック

闘病27日目 <2003.8.7> [ ぽよの闘病日記 ]


今日は家に帰るとまたもやぽよちゃんの呼吸が異常に早くなっていました。ここのところ連続です。昨夜は薬を飲ませたにもかかわらず明け方まで早い呼吸が続きました。

今朝薬を飲ませたら夕方までは落ち着いていたらしいのですが、夜はまた、、、他にも少し気になる所があったので、獣医さんに電話しました。7時まで開業時間のはずなのですが、何故か留守電。用件と、「緊急ではありませんのでまた電話します」とメッセージを入れると、9時ごろに先生からお電話が。

「どうなさいました???」と。実は18日までは夏休み期間で夕方の5時までの開業。今日はその後にご家族でお出かけをしていらしたらしいのです。外から留守電を聞くと「重症発作猫」の飼主からのメッセージが。しかも「緊急ではないので」が切れてたらしく、何事かと外出先から急遽戻って電話を下さったらしいのです。「申~し訳ございません!!!!!!!!!!」と平謝りでした。。。発作が酷い時期は夜中にもお電話してますし、何度かお礼のお菓子とかはお持ちしたのですが、もうお詫びの仕様もございません。という感じ。お子様におもちゃでもお持ちしなくては。

そう思うと、獣医さん含め、お医者様って大変なお仕事だなあ、と改めて思いました。逆にこういう時の対応で患者から見ると「頼れる先生、頼れない先生」に別れるのかもしれません。

投稿者 kiyo : 12:10 AM | コメント (0) | トラックバック

闘病26日目 <2003.8.6> [ ぽよの闘病日記 ]


昨日はぽよの調子が悪かったです。呼吸が異様に早いのが5,6時間続きました。

合間合間に薬を飲ませながら様子を見ていたのですが、これも発作を薬で抑えている為の症状のようです。やはり苦しそうでかわいそうでした。私も気になって夜中まで様子を見ていたので今日は久しぶりの寝不足です。やっぱりまだまだ安心は仕切れない状態です。気を引き締めて看病しないと。またもやいろいろと調べて、「もしや腹膜炎の症状のひとつ、胸膜炎による呼吸障害?」等とかんぐってしまいました。。。先生に明日聞こう。。。

投稿者 kiyo : 12:08 AM | コメント (0) | トラックバック