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September 28, 2005

闘病25日目 <2003.8.5> [ ぽよの闘病日記 ]

ぽよちゃんの様子がいまいち。呼吸が早く、よだれをたらしながら頭をうなだれてうろうろ。発作の前兆、もしくは軽い発作状態です。薬を飲ませても4時間たった今でも呼吸は早いまま。以前も夜中に同じ状態になり、その時は明け方に発作がありました。なので少し心配な状態です。

とにかく発作を抑える事が先決なので。。。一度起こすと起こしやすくなるそうなのです。今夜はちょっと良く様子を見ておかないと。

投稿者 kiyo : 11:58 PM | コメント (0) | トラックバック

闘病24日目 <2003.8.4> [ ぽよの闘病日記 ]

ぽよは今日は一日ぐったり寝ています。食欲もいまいち。昨日軽い発作状態だったので、疲れているのでしょうか。ここ数日やたら水を飲みます。またいろいろと調べてしまったのですが、昨日書いた慢性腎不全とか、尿毒症とか、膀胱炎とか、、、やっぱり素人には判断出来るわけがありません。今回「獣医になっておけばよかったああ!」と心から思ってしまいましたが、医療って大変なものだと少しだけわかりました。あと、興味深い。いろいろな検査結果で病気の原因を探っていく、そして治療法を見つける、という所は、非常に職業として興味深いです。まあ、噛まれたり引っかかれたりするのは怖いので獣医になんて絶対なれませんが。。。

ところで、私は猫について何も知りませんでした。という事がよーくわかりました。例えばひとつの毛穴から20本以上もの毛が生えている、とか、5kgの猫で板チョコ半分が致死量になってしまうとか(中毒を起こすそうです)、人間よりも3,4度高い温度を好む(冬が苦手くらいはしってますが)、とか。新入りは顔で受け入れるかどうか判断する、とか、哺乳類は顔も身体も左右対称の造形の方が遺伝子的に優れているので丈夫だったり、異性にもてたりする、とか。。。他にも猫の生態について、一通り知っているつもりではいたものの、「へー知らなかったあ」と思う事がたくさんありました。面白いです。とりあえずぷち猫博士目指してお勉強してます。

でも、その勉強には悪い影響も、、、実はここ数日怖い夢ばかり見るのです。ぽよちゃん絡みの。例えば目玉が飛び出してしまったり、脳を半分に切られてしまったり。。。恐ろしいです。原因は全て獣医さんのお話と私が読んで調べた猫関係の文献などです。

例えば「事故で目玉が飛び出してしまった場合の処置は、、、」とか、「猫の脳は半分を切り取ってしまっても時間をかけて再生する」とか、、、ぽよの為に!と思って勉強している事が私自身には悪影響のようです。毎晩ホラー映画を見ているようです。無料で。

まだまだ油断のならない状況ですが、やっぱりぽよちゃん大好きです。当たり前ですが。頑張って欲しいです。

投稿者 kiyo : 11:57 PM | コメント (0) | トラックバック

闘病23日目 <2003.8.3> [ ぽよの闘病日記 ]

今日は獣医さんのところに薬を取りに行ってきました。

朝からぽよの様子は昨日よりは良くないようで、呼吸が早いのと、やたら食べる、やたら鳴く。という症状がありました。目を開き、舌を出し、よだれがにじむという、発作の前兆、もしくは軽い発作のような症状もすこーしだけありました。

ただ、丸4日半発作が治まっているの時は事実。先生は「良かった良かった。嬉しいなあ」と喜んでいらっしゃいました。というのはやはり、3週間前に病院に連れて行ったときのぽよの様子を見て正直「困ったなあ、助からないだろうなあ」と、内心感じていたそうです。それが薬での治療のかいあってここまで希望が見えるようになったという事は、本当に奇跡的だと、今日もおっしゃってました。

ただ、安心せずに油断せずにこの調子で薬で発作をコントロールしていく事を続けましょう、と。今すぐに生命に危険が、という状況は越えられたのは確実ですので、まずは一安心です。

帰宅するとぽよの様子がまたおかしい。よだれをたらしながら座って頭をうなだれ、「くうーん。くうーん」と鳴いているのです。しかもやたらすりすりして甘えてくる。呼吸は異様に早い。3週間前の私たち家族だったら「どうしたのどうしたの?くるしいの???」とあわあわして先生に電話をするしかない!という状況でしたが、さすがに慣れてきたので「軽い発作だ」と判断し、発作止めを飲ませました。4時間たってもまだ軽い発作症状が治まらないので更に夜用の発作止めを今飲ませたところです。

こんな感じで、まだまだ時間はかかると思いますが、いろいろ調べたり獣医さんに聞いたりしたお陰で私たちに知識もつき、予想もつくようになりました。これからは同じ看病でも、余裕とゆとりを持って出来そうです。

この獣医さんは、とても親切丁寧で、非常に細かく詳しく説明してくださいます。飼主の不安を取り除く事も治療のひとつと考えていらっしゃるようです。事が事だったので、私は今まで2,3回夜中にお電話したりしました。(もちろん夜中でも何でも変化が起きたら電話ください、といってくださっていたので、です)。そんな時でも、いつでも最後には優しい声で「頑張ってください」と一言添えてくださるのです。良い先生だなあ、と思います。

しかも私は本やネットで調べて、疑問があると何でも聞いてしまうのです。ちょっとかじっただけの知識で。たちの悪い飼主だと思いますが、それについてもきちんと説明してくださいます。今日も、以前調べたところ慢性腎不全の末期症状とぽよの症状が少し似ていた為、「もしかして腎臓が悪かったなんて事は、、、」と伺ってみると「血液検査の結果がこうでああで、その心配はありません」と、きちんと説明してくださったり。いちいち納得できるのです。

もしかしたらぽよの病気について、実はほかの診断もあるかもしれません。でも、人間の医学と違って原因の追求が難しい部分もあるため、信頼できる先生についていくより他の道は無いだろう、と今は思っています。最終的に病理解剖をしたときに原因がわかる、というケースも多いそうですし。
まだまだ不安はありますが、大きな山は越える事が出来た。という実感があります。今後どう展開していくか、まだわからないので油断できませんが、、、今もちょっと苦しそうで可愛そうです。早く薬が効いて欲しい。

とりあえずは一ヶ月間は闘病日記を続けたいと思います。あと一週間。


投稿者 kiyo : 11:56 PM | コメント (0) | トラックバック

闘病22日目 <2003.8.2> [ ぽよの闘病日記 ]


今日でぽよが発作を起こしてから3週間です。昨日の朝から「うそ」と思うほど希望が見えてきました。3週間前の発作から少なくとも2週間は絶望的にしか見えなかったのに、、、

昨日の朝ほどではありませんが、今日も比較的状態は悪くはありませんでした。ずっと寝ている事に変わりは無いのですが、その寝方が苦しそうではない、という事です。もし明日の朝6時まで発作がなければ丸4日間発作がおさまった事になります。

獣医さんの希望通りになってきています。発作の間隔があき、徐々に回数も少なくなってくるという。前回病院に薬を取りにうかがった際には「まだ腹膜炎の可能性はありますので、、、」という事だったのですが、これはもしかしたらぽよは治癒する可能性のある「虚欠性発作、後天性発作」だったという希望が大きくなってきました。ただ、まだまだ油断は出来ません。

ここのところ毎日大量に吐くので、そちらも少し心配です。獣医さんは薬で胃が弱っている可能性があるから胃の粘膜を保護する薬を追加しましょう、とおっしゃるので、明日取りに行きます。これで収まればいいのですが。

でも、昨日から私も余裕が出てきました。
今までは身体も神経も疲れ果てていたので、些細な事が気になったり、神経質になったり、いらいらしたり、、、と、良くない精神状態でした。でも昨日からは全然気分が違います。前向きというか、明るい気分でいられるというか、、、

本当に3週間前からは想像も出来ませんでした。あの時は一ヶ月以内には、、、と思っていましたから。もしこれで本当にぽよが回復したら、神様にも獣医さんにも心配して応援してくださった周りの方々にも心から感謝です。

投稿者 kiyo : 12:53 AM | コメント (0) | トラックバック

闘病21日目 <2003.8.1> [ ぽよの闘病日記 ]


今日で21日目です。今日はぽよは朝からとっても元気でした。少しびっくりするくらい。ものすごく嬉しいです。今日は気分が明るいです。

で、今回下記の3冊の本を注文しました。

もっともくわしいネコの病気百科―ネコの病気・ケガの知識と治療
矢沢サイエンスオフィス (編集)
★これは結構詳しいです。猫を飼っている家には一冊あると便利かも。

ねこのお医者さん 講談社プラスアルファ文庫
石田 卓夫 (著)
★私がお話を伺いに行った赤坂動物病院のI先生の著書です。これも面白いです。ためになる、という感じ。

Dr.野村の猫に関する100問100答
野村 潤一郎 (著)
★一押しです。面白いです。猫を飼っている方にはぜひ読んでいただきたいです。

★印のコメントはあくまでも私個人の意見です。

実は今朝、物凄く嫌な夢を見てしまったのです。正夢になると嫌なので日記に書きます。ぽよが急に狂ってしまう夢でした。これは多分以前ネットで調べた腹膜炎の神経症状が出た場合の最後が「狂い死にます」という説明がひとつあったので、それが頭に残っているからだと思いますが。

結構リアルな夢でした。突然ぽよが完全に狂ってしまったような歩き方と顔つきをして、奇声をずっと発しているのです。それがあまりにも酷い為、私は夢の中で獣医さんに電話をしようとします。その時の気持ちは「いますぐ注射で抑えてもらわないとどうしようもない。もしその場で安楽死と言われても仕方の無い状態だ。今まで薬で抑えていたけど、ついにこの日が来てしまった」という様なものでした。ところが獣医さんがなかなかつかまらない。母と「この際他の獣医さんに電話しましょう」といっているところで、何故か場所が変わり私も気を失って倒れてしまう。という様な夢でした。

そこで目が覚めると、私の真横にぽよの顔がありました。じっと私の顔を見ていました。最初はあれが現実で、ここにいるのはあの狂ったような発作の後のぽよなのか、あれは夢だったのか区別がつきませんでした。すぐに「夢で良かった。。。」と気付き、安心してぽよの頭をなでてまたすぐに寝ました。

明け方の4時ごろぽよが少しだけ吐いてしまったので後始末をしてまたすぐに寝ました。

そして恐らく5時ごろから6時半頃まで、私は朦朧としながらもぽよが元気だった頃のように私の頭や顔を手でちょんちょん突っついて、「起きて起きて」としているのが解りました。本当に半分寝ていたので「あれ、、、?まさか、、、」と思いましたが、徐々にぽよのいつものしつこさで「あ、ぽよが前みたいに起こしてくれてる」と気付きました。嘘みたいでした。顔を私の顔に近づけ、横で寝て、たまに手で私の顔や頭をちょんちょんと。多少ふらつきはありましたが、夢とのギャップでいまいち信じられませんでした。

起きてからも、ぽよは私の後をついて回ったり、部屋に人が入ってくるたびにぱおんぱおん鳴いたり、餌もたくさん食べました。昨日までは朝起きてもぐったりと寝ているだけだったのに。。。

びっくりしました。昨日の夜とのあまりの違いに。もう嬉しくなって母に報告し、母も「ほんとに元気だわ」と。でも「これで安心しきっちゃ駄目よ」とも。

会社に行っても、ぽよが今朝元気だったというだけで気分が全然違いました。なんだか楽しいですし、仕事もはかどるし、やる気も出るし、、、「ぽよが元気になるだけで私もこんなに元気になれるんだ」と自分でもびっくりでした。

でも、「安心しきっちゃ駄目」と自分に言い聞かせ帰宅すると、昼まではあの調子で元気だったのが、疲れたのか昼以降はずーっと寝ているとの事でした。様子を見ると、寝ている間に多少発作の前兆があり(よだれをたらす。耳、目、手、舌、頭が痙攣する。瞳孔が開く。など)「やっぱりそうそう簡単に一気に元気になるわけが無い」と自分を納得させました。

今も夜の薬を飲んで、寝ています。目をあけて寝るか、閉じて寝るか。もしくは舌を出して寝るか、出さずに寝るか。後は寝る体勢で大体の状態がわかるのですが、今は目をあけ、舌は出して寝てます。まだまだ発作の可能性はあるという事です。

でも、発作の間隔もあき、今朝の元気な様子を見たら、もう「回復」しか考えられません。私としては。

もしかしたら、猫には不思議な能力があるとも言いますし、ぽよは私が見てうなされた夢を知って、「そんな事にはならないよ」と、元気を出してくれたのでは、、、とも思いました。でもこれは飼主の都合のいい想像だとはわかってます。でもそう思い込んでもいいじゃない。とも思います。でも、本当にその可能性もあるかもしれません。。。となんとなく感じます。

土日はまたゆっくりぽよと過ごします。ゆっくり一緒にいられるのが本当に嬉しいです。本当にこのまま元気になってくれるのでは、、、という思いが強くなってきました。


投稿者 kiyo : 12:52 AM | コメント (0) | トラックバック

September 27, 2005

闘病20日目 <2003.7.31> [ ぽよの闘病日記 ]


ぽよはやんちゃ坊主っぽいお顔で、これも可愛いのですがめりは女の子らしい愛くるしいお顔です。ただ、身体は今、でぶなのですが、、、私は所詮ただの親ばかなので、うちの子達が世界一可愛いと信じきっています。

ぽよの話をしたら、うちの会社のUさんは「私も中学生のときに犬が病気になって、泣きながら犬小屋で一緒に寝ていたから気持ちわかるわ」と言ってくださいました。一緒に寝れる犬小屋って、、、

犬や猫を飼っている方、そうでない方も、一緒に心配して下さいます。感謝です。

ぽよは今日は比較的穏やかに過ごしています。夜ちょっと吐いた後に軽い発作の様な症状がありましたが、今はぺたーっと寝てます。

私はちなみに犬も好きです。今日メールを下さった憧れの超美人Hさんが「まめ芝」(でしたよね?)の男の子を2匹飼っていらっしゃるのです。彼女は子供同然とおっしゃって可愛がっていらっしゃいます。そのお姿を想像して、「犬も可愛いなあ」と思いました。

犬は飼ったことがなく、今は猫を飼っているので猫好きと思われがちですが、どちらかというとうちの子以外の動物だったら、猫より犬の方がいいかもしれません。爪を立てる猫とはあまり接した事が無いので、ちょっと苦手かも。あと、大きい犬も、少ーしだけ怖いかも。でもどっちも好きです。

友達の犬とかなら超大型犬でも全然平気です!前に写真を載せためちゃくちゃ大きいピレネー犬も、抱き合いながら全身泥だらけになりながら遊んでました。小型犬は通りすがりでも可愛いのがいると座り込んで遊んでしまいます。

うちのお向かいの若夫婦が数ヶ月前から子犬を飼いはじめたのです。母が「ぬいぐるみみたいで可愛いから見ていらっしゃい」と言うのですが、「ピンポーン。見せてくださーい」と言えるほどの仲でもないので「いつ会えるのかしら」とちょっとわくわくしていました。

ついに先日、私が帰宅するときに奥さんがわんちゃんの散歩に出るところに遭遇!私が「やっと会えたあ!」という顔で大口を開けていると、私の気持ちを察してくれたのか、真っ黒のプードルの子犬が尻尾をぶんぶん振りながら私めがけて突進してきてくれたのです。もう尻尾振り回し、飛びつきまくり、なめまわし、、、という感じで熱いひと時を過ごす事が出来ました。ほんとぬいぐるみみたいだった。。。

いつかは犬とも一緒に生活してみたいと思ってます。私はたまに無性に犬と遊びたくなるときがあります。

猫の犬もそれぞれの良さがあるよなあ。と思っていたら、以前書いた野村潤一郎さんという獣医さんの本で、共感できる文章がありました。

・・・まず言っておきますが、「犬は好きだけど猫は嫌い」「猫は好きだけど犬は嫌い」という人は、猫も犬も飼わない方がいいですね。・・・犬は好きだけど猫は嫌いって言う人は、ただの犬好きなんであって、動物好きとは言えません。ただの猫好きの人もそうです。うさぎでもハムスターでも、自分が飼っていない動物にも愛情を持てる人になって欲しい。・・・「命好き」になって欲しいと思います。よくテレビで「あなたは犬派?猫派?」なんてことで言い合いをするバカみたいな番組を見てると、僕にはただのサルの群れにしか見えません。別のグループ同志でいがみ合ってるぐらいにしか思えません。猫も犬も、最高級の家畜です。それを飼う人間も、おサルでなくて人間であって欲しいと思うのです・・・

前にも書いたように、この人は本当に「生き物好き」。生き物を尊いと思っているのだろうなあ、と感じます。多少毒舌ですが。私はペットショップにいるものは大抵好きです。爬虫類も好きです。でも「昆虫好き、虫好き」にだけはなれない。。。絶対に。。。

犬や猫を飼っている家庭はとても多いと思いますが、この先生のように「共存」と考えている人は少ないかもしれません。「自分の都合の良い愛玩動物」として飼っている人のほうが多いだろうなあ、と思います。人が世話をしないと生きていけない「家畜」だから、その生態も十分理解したうえで「一緒に生活する」という考えが必要だと、今回しみじみと実感してます。


投稿者 kiyo : 01:02 AM | コメント (0) | トラックバック

闘病19日目 <2003.7.30> [ ぽよの闘病日記 ]


朝6時にぽよの発作があり、今日一日の精神力を使い果たしてしまったのでぼーっとしてます。昨日は一日割と調子が良い感じでした。(といってもずーっと寝ているのですが。薬が効いているので。しかも舌を出して目を開けながらです。なのでたまーに超怖い顔になってます。)調子が良いというのは発作の兆候が無かったとか、他に変な様子がなかったという事です。

ところが、明け方に大発作。まあ二日半間隔が開いたので良い兆候だと思うのですが、怪我が心配になってきました。

以前テレビの後ろで暴れてしまって「コードもあるし危ないなあ」と思ってテレビの横を毛布でガードし、後ろにも入れないようにばらしたケージ(犬猫用の檻)を柵の様に固定したのです。今日の発作ではそのケージとテレビの間に(隙間はほとんど無い)首を突っ込み、痙攣しながらもがいていたのです。

発作中は本人意識無くしてますし、興奮状態でもの凄い力だそうで、決して触らないように獣医さんに言われています。こっちが大怪我する事があるそうなので。なので触れないし、でも首が挟まって窒息しちゃったらどうしよう!と思ってあわあわしていました。結局テレビを少し動かしたら後ろに入り込み、コードの辺りで暴れてしまいました。

いくら酷くても発作自体で死ぬことはないと言うのはわかりましたが、怪我が心配です。。。
また足も流血してたし。痛々しいです。

そして今朝ぽよは生まれて初めて「しゃー」をしたのです。猫の威嚇です。ぽよは本当に穏やかな性格で、産まれてから今まで一度も威嚇したことがないのです。爪を立てたこともありません。めりは小心者なので、ぽよとケンカする度に(というか、じゃれてるだけなのですが)しゃーしゃー言っています。しかも迫力ないです。でもぽよは例え熟睡中にマシュー君にしっぽを引っ張られようが、頭を叩かれようが(マシューは撫でてるつもり)一度も怒ったことはないのです。いつも「なあにい~?」という感じでどちらかというとぼーっと反応するタイプ。

発作後に落ち着いて時間もたった頃、横になっていたのでちょっと体を拭こうとタオルをかけた
時に「しゃー」を。というか「がー」という感じでした。その怒った顔も又私としては珍しいので可愛かったのですが、脳神経が犯されると性格が変わるという症状もあります。凶暴になったらどうしたものか、、、と少し心配です。

昨日添付したてんかんの説明にも「激怒症候群」という、凶暴になって飼い主でも無生物でも攻撃しまくるという複雑部分発作の症状があるそうです。獣医さんはそのケースはまれなので、、、とは言っていましたし、万が一そうなっても可愛いぽよなので私が何とか出来るとは思っていますが、猫は凶暴になると平気で人に重傷を負わせることが出来る動物なので、そうならないように祈るしかありません。

そんなこんなで慣れてきたとはいえ、まだまだ心の動揺があります。日々。

以前お話を伺った猫の権威のI先生は、腹膜炎の治療(症状を抑える程度)にはインターフェロンと何とかという薬を使うとおっしゃっていました。ただ、ドライタイプにはほとんど効果はないと。以前ウェットタイプの猫にこの薬を投与して治療したことがあるとおっしゃっていたので、「どのくらい効きましたか?」と聞くと「2ヶ月しか持ちませんでした」と。

今の獣医さんが不安だとおっしゃるのは、後天性の発作だった場合は薬でもっと発作の回数が減るはずだが、まだまだぽよは回数が多いという事。ただ、腹膜炎、脳腫瘍にしては薬で抑えられている方だとも言います。もしかしたら2ヶ月くらいがひとつの目安になるのかもしれないなあ、と思います。

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闘病18日目 <2003.7.29> [ ぽよの闘病日記 ]


昨日の夜中はぽよの発作はありませんでした。私も2週間ぶりに夜ぐっすり寝ることが出来ました。かといってぽよの容態がとても良い訳ではなく、昨日は会社帰りに動物病院に薬を取りに行き、帰ると「ぽよがご飯を食べない」と姉が。

様子を聞くと6時頃から餌を全く食べずによだれを垂らしてうずくまり、たまにひくひく小刻みに震えていたそうです。軽い発作が起こって居るという事はわかるのですが、まるでアイフルのCMのチワワのように「くぅ~ん。くぅ~ん。」と、すごく小さな声で可愛らしくずっと鳴いているのでもう可愛そうで可愛そうで、、、という感じでした。

無理矢理薬を飲ませて様子を見ていたら寝てしまい、結局夜中に目が覚めたときは多少落ち着いていたので安心して寝ました。

相変わらず「しばらく薬で様子を見ましょう」の状態です。ネットで「犬猫のてんかん」について調べました。今までは腹膜炎しか調べていなかったので、もし運良く治癒するという「虚欠性の発作」だった場合、今後もけいれん発作と長いお付き合いになると思ったので「てんかん」で調べてみると、こんなのがありました。

http://www3.big.or.jp/~vetrad/tenkandokuhon.pdf

獣医さんに信頼できる内容かどうか伺うと、「獣医学部の学生のテスト内容を少し簡単に説明しているので信頼性はあります」との事でした。結構勉強になります。

これから、ぽよが脳腫瘍等の障害、もしくは腹膜炎の発症という、死を待つしかないという結果が出るのか、又は後天性の発作で、発作持ちにはなるが生命には問題ない、という結果が出るのか、もう少し長い時間がかかりそうです。


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闘病17日目 <2003.7.28> [ ぽよの闘病日記 ]


昨夜はぽよは発作はありませんでした。とはいえ、やはり私の眠りは浅く、寝不足なので今日は帰ったら速攻で寝ようと思います。

ぽよは病気を通して私にいろいろな事を教えてくれています。自分自身の弱さやずるさや自分勝手さ、命の重さ、責任、その他、、、その中でも、自分にとって大切な人(=必要な人)と、そうでない人(=必要でない人)も見極めろと教えてくれているのかもしれません。

今日も会社の帰りにぽよの薬を取りに病院に寄ります。今後の可能性についても聞いてこようと思います。今少し心配なのが、発作以外にも気になる症状が出てきたことです。変な時間帯に大量に続けて吐いたり(猫は吐く動物ですが、ぽよは元々そんなに吐かないのです)、おしっこの時に鳴いたり、出にくかったり、、、他の内臓疾患を併発しているのでは、、、と少し不安に思っています。体温も差が激しいようです。

昨日も寝ているぽよの姿がめちゃくちゃ愛しくて、「全力でもってお守りします!」と皇太子様の様に思ってしまいました。

投稿者 kiyo : 12:59 AM | コメント (0) | トラックバック

闘病16日目 <2003.7.27> [ ぽよの闘病日記 ]


36時間発作が無くちょっと安心していたら、超メガトン級の3倍くらいの酷い発作を起こしました。安心しきっていたところで起きたのでショックが大きいです。時間も長かったし、転げ周りとびはね走り回るという、スペシャル発作でした。本当に可哀相です。

夕方獣医さんに発作がおさまっているという報告をしたところ、「良い兆候ですが油断はしないで下さい」と言われていたのですが、まさにその通りでした。

今日は私の精神的疲れのピークでした。朝、いらいらしてついに母に当たってしまいました。。。もちろんぽよの看病についてですが、今まで私の中で溜まっていた家に対するストレスも一気に出てしまいました。心が休まる時間が無い。休まる時間は唯一ぽよの容態が良くて、ゆったりと落ち着いているぽよを見ているときです。少しでも呼吸が早かったり、頭と耳が熱かったり、行動がおかしかったりすると「発作の前兆?」と思ったりして気が張るのです。


私は「私だけが頑張っている」という被害者意識が出てきてしまい、母や姉は「出来る限りの事はしている、でも母親はあなただからあなたの判断で動いた方が良い」と思っていて、それが分かり合えていなかった、という事だと思うのですが。今になって思うと私以上に家族の全員がいろいろな事を我慢してぽよの為に頑張っていました。

母は「病人が家にいるってこういう事なのよ。自分のペースを守らないといずれぽよが憎らしくなったりするわよ」と。さすが二人の老人介護をした母です。先のことまで見通していました。私には「今」しか見えていないのに。

母に「とにかく神経張り詰めて寝不足なんだから少し寝なさい」と言われ、3時間ほど寝かせてもらいました。起きたら少し楽になり、自分の言動を深く反省しました。

皆それぞれの立場があるけど、ぽよが可愛くて、早く元気になってもらいたいという気持ちは共通。疲れると人間余裕がなくなるなあ、と改めて感じました。ここまで皆団結して看病をしてくれる家族なんて、そうそうないのかもしれません。

夕方、一時帰国している私の友人の家に少しだけ遊びに行きました。一ヶ月前から来ていて、その間彼女に会うことを最優先しようと思っていたのですが、今回の件で全然会えなかったのです。小学校一年の時からの付き合いで、うちの家族も彼女の事は大好きなので、姉も彼女にプレゼントがあると言う事で、「会いにいってらっしゃい」と母と姉が進めてくれました。彼女の家も歩いて10分ほどですし。

仕事以外の友人と会うのはぽよが病気になって以来初めてでした。たかが2週間ですが、私には数ヶ月誰とも会っていないような感覚があります。昨日も書いたように自分だけ取り残されているような感覚が何故か大きいのです。楽しみにしていた予定も全部キャンセルしてますし。ぽよが最優先とはいえ寂しいのも事実です。欲深い人間なので。

今日は彼女とも一時間ほどですが、ゆっくり話し、彼女の子供とも遊び、少しリフレッシュできました。

母が言っているのはこういう事か、と思いました。私が自分の精神状態と健康をコントロールして強くならないと、ぽよにいい影響を与える事は出来ません。わかってるけど難しい。

そして帰ってメールを見ると、友人数人から励ましのメールが。涙が出てしまいました。嬉しくて。こういう経験は動物を飼った事がある人にとっては当たり前の経験かもしれません。私が大袈裟すぎるのかも。でも、そんな私の大袈裟な気持ちでも理解を示してくれて、励まして気遣ってくれる優しい人たちがいると言う事が、本当に有り難かった。今までもぽよの事を話すと「回復を祈ってるね」とたくさんの人が言ってくれました。こんなにたくさんの人が祈ってくれるんだから、ぽよはきっと元気になる、と信じます。

<今日の発作> 夜:超メガトン級1回

投稿者 kiyo : 12:58 AM | コメント (0) | トラックバック

闘病15日目 <2003.7.26> [ ぽよの闘病日記 ]


今日近所のぺットショップにぽよの餌などをまとめ買いに行きました。その時にレジの横でTHE DOGのぬいぐるみが売っていたので、大好きなめりにも会えずに寂しい思いをしながら病気と闘っているぽよの為にひとつ買ってみました。家に帰ってぽよの横に置くと、ぽよは鼻をすりすりして、ぬいぐるみを抱くように寝たのです。もうその姿が可愛くて、そして不憫で、「やっぱり心細くて寂しいんだなあ」と思いました。出来るだけ一緒にいなくては。私だけは。と決意。

ぽよは明け方にレベル5くらいの発作を起こしてから今まで、約18時間発作を起こしていません。ここ数日では最高記録です。嬉しいです。薬が効いているのでしょうか。このまま獣医さんの言う「理想的な展開」である、発作の周期が徐々に長くなり、いずれは薬を飲まなくても発作が起こらないようになる「後天性の発作が治癒したケース」になるといいなあ、と思います。でも昨日お電話したときの獣医さんのお話では「今の発作の頻度では腹膜炎の可能性がやはり高い」と、、、

現実的な話として、今回ぽよの医療費その他は、やはりかなりかかっています。今日で2週間になりますが、医療費、病院に行くときの「わんにゃんハイヤー」での移動費(いつもはタクシーを使うのですが、発作があるので専門の犬猫タクシーを使っているのです。発作の際に失禁するのでおしっこ臭くなるので。タクシーには嫌がられます。あと、わんにゃんハイヤーだと、動物病院情報などを運転手さんから伺う事が出来るので)通院は最初だけだったのですが、その際に血液検査、レントゲン、注射などをしたので、前の病院と今の病院合わせて5万くらい。薬代が、一種類一週間分で3,4千円と一般的価格だとは思うのですが、3種類飲ませているので週に一万ちょっと。それとおしっこの臭い対策で、消臭剤やウェットティッシュやペットシーツやカーペットの消臭スプレーその他のペット用品、既に4万くらい。その他備品や餌(病気中は缶詰しか食べれないので缶詰と、薬を飲ませるときにプリンをあげてます)等。。。

今の所ざっと計算して10万以上。15万弱くらいでしょうか。ペットの医療費は高いです。。。

今日はそういった別の意味での看病疲れが出てしまいました。身体は今日ゆっくり寝たので大分楽になったのですが、遊びの予定、友達との食事の予定も全てキャンセルさせてもらっているので、これがずっと続くと私自身のストレスの発散場所がなくなるなあ。と感じてしまいました。仕事以外は全てぽよの為の時間なので。

昨日まではそんな事は一切考えなかった。とにかくぽよが心配で、一緒にいる時間を確保したくて、その次に自分の身体を休める事しか考えられなかった。今日はぽよの状態も良くて、自分も身体の疲れが取れたのでそんな風に感じてしまったのでしょうか。つくづく嫌な人間です。

世の中から取り残されるような感覚を感じました。こうやってずっと家にいる生活をしているうちに皆に忘れられてしまうのかしら、、、と、無性に寂しく感じてしまいました。

でも、そんな事を感じてしまう事自体、頑張っているぽよに対して申し訳ないと、又自分を責めてしまう一日でした。今私がすべき事はぽよに精一杯の愛情を注ぐ事だけ。それが一番大切なことです。その上で離れていく人がいたらそれはそれまでの人だ。と思わなければ。姉も「もしかしたら今あんたがぽよと一緒にいなければ後悔するかもしれない」と言っていました。ぽよが生き延びる可能性はまだまだあります。でも、今一緒に頑張るのが母親としての私の勤めです。

と、自分に言い聞かせないと、いろいろな自分の「欲」とか、家族に対してもいろいろと「なんで私だけ」という、せこい考えが出てきてしまうので、、、本当に自分の事しか考えていない我侭な人間だ、私は。と実感しています。

やっぱり神経が疲れてるんだなあ、と自分で感じます。神経過敏になってる。

やっぱりぽよの状態が少しでもおかしいと、眠れないのです。寝ていてもちょっとの物音で「びくっ」と飛び起きてしまいます。起きているときに部屋を離れているときでも、少し物音がすると「発作?」と思い心が休まりません。

<今日の発作> 明け方:1回

投稿者 kiyo : 12:55 AM | コメント (0) | トラックバック

闘病14日目 <2003.7.25> [ ぽよの闘病日記 ]


まだ元気です。頑張ってます。
昨日も夜メガトン級発作を起こしました。
明け方もレベル4くらいの発作を起こし、その際にまた足から流血していました。

良くみると、右足1本、左足2本の爪が無い!!!しかもそこから流血!
私も姉も「ぎゃー爪が無いぃぃぃ!」と大騒ぎでした。一個だけ床に落ちてました。。。
獣医さんに聞くとまた生えてくるので化膿しないように消毒だけしっかりするようにとの事。
でも、爪がはがれる、というか取れてしまうなんて、発作の時の辛さを物語っています。可愛そうです。母と「こんなにいい子がなんでこんな辛い思いをしなくちゃいけないのかしら、、、」としみじみ語っています。親ばかですが。

私も、今日も午前中は熱があったので午後から出社しました。しかも連日の発作等で非常に寝不足。気を張らずに、、、とは思っているのですが、やはり夜中に発作を起こしたら、、、と思うと眠りも浅くなってしまいます。肌も荒れて、ぼろぼろです。

でも、ぽよの為なら!と思って頑張ります。

<今日の発作> 明け方:発作1回 朝:1回 夕方:軽い発作1回

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闘病13日目 <2003.7.24> [ ぽよの闘病日記 ]


ついに寝込みました。昨夜から熱があり、喉が痛かったので風邪薬を飲んで寝ました。「これくらいなら大丈夫だとろう」と思っていたのですが、夜中の3時にぽよが今までに無い、超メガトン級の発作を起こしました。獣医さんいわく、発作のレベルを1~6とすると、初日と、昨日一昨日の発作はレベル6
ですね。という事だったのですが、昨日の夜中の発作は6通り越して12くらい行ってしまうのでは、、、という程。

見ている最中に足ががくがく、私まで全身震えてしまいました。壮絶です。こんな小さな子が(猫にしては体格いいのですが)こんな苦しい発作を起こすなんて、、、と、とにかく可愛そうです。

その後、放心状態が続いたので、意識が戻ってから薬を飲ませ、飛び散ったおしっこ等の片付けをしたらもう4時半。慌てて寝ましたが、心臓がばくばくいって眠れませんでした。そうこうする内に寒気がして、明け方に8度。。。と言う事で、会社は休みを頂きました。

昼間寝ていると、ぽよは私の枕に一緒に頭を乗せて寝ていました。その姿がもう愛しくて愛しくてたまりませんでした。

昨日書こうとしたぽよへの罪悪感について。

「ぽよとの出会い」で書いたとおり、元々は「寂しがり屋のめりちゃんのお友達として」という事でぽよを迎えました。どちらも可愛い事には変わりないのですが、どちらかというと私はめり中心でした。

実家に戻ってからは、母は平等に。姉はぽよを。という感じだったので私はやはりめりの方をより可愛がっていました。

性格的に、めりは多少ずるがしこいところがあります。ぽよはどちらかというと犬っぽい性格です。どう考えてもぽよの方が「いじらしくて可愛いいい子」なのですが、めりもばればれのずる賢さがまた可愛いのです。

でも、もしどちらか一方を選ばなければならないとしたら、、、と考えると、選べません。基本的には2匹とも宝です。ただ、普段可愛がるのは、、、というと、めりの方でした。私は。

ぽよは人懐っこくて物怖じしなくて穏やかで、可愛いのですが、多少しつこいのです。例えば私が寝ているとき、起こしに来ます。めりは私が無視していると諦めるのですが、ぽよは私が毛布を頭までかぶって無視しても起こすのを辞めないのです。なので「もうぽよちゃん、あっち行って!」と邪険にしてしまう事が多かったように思います。

猫は遊びたいときにお腹を上向きにして「ころん」しますが、ぽよが「ころん」する時はタイミングが悪く、出かける寸前だったり、トイレに入るところだったりして思う存分なでてあげたりする事が出来ないケースが多かった。

しつこい犬的性格な為に、私が邪険にしてしまう事が多かった。ぽよが満足するまで相手をしてあげなかった。というのがぽよへの罪悪感です。

もうひとつは、一年前から具合の悪くなる兆候がありました。一年前に具合が悪くて病院に連れて行ったときに腹膜炎の抗体があることが発覚したのです。ただその時は2ヵ月後の検査で抗体値が下がっていたので心配ないとの事でした。それで安心しきっていたのです。

徐々に元気が無い日が増え、食べるのに痩せていき、「おかしいね」と家族が気付き始めてから病院へ行きましたが「風邪気味でしょう」「湿度のせいでしょう」と言われ、それを鵜呑みにしていたのです。もしもう少し真剣に考えていればその時点で他の病院で診てもらう事が出来ていたはずです。

発作を起こすまでの1ヶ月くらい、「やっぱりおかしい」という症状が現れ始めていたので母と「そろそろ病院に連れて行こう」と話していたのです。それも風邪を引いたとか、母も用事が出来たとか、今日は元気だったから大丈夫かしら、とかで延ばし延ばしになって、発作がおきてしまったのです。

最も、早めに病院に連れて行ったところで、今までと同じ様に熱さましをうたれる程度で終わっていたとは思うのですが、もしぽよの健康をもっと真剣に考えていたら、他の病院に行っていたはずなのです。

今までかかっていた病院は、とても良い先生なのですが、「ナチュラル思考」。無理な治療はせずに自然治癒に任せる。という考え方だったのです。私も母も信頼してましたし、同じ考え方でした。だから先生は薬で延命するのは不自然でかわいそう。安楽死を。という考え方だったのですが。ところが私達はその時は今までの「自然に」という考えが出来なくなっていた。あまりに突然で。そこで病院を変え、出来る限り頑張って治療を、という先生のご指導で今治療しているのですが、もっと前からぽよの病気に対する意識をしっかりと持っていれば、もしかしたらここまで酷い発作を起こす事はなかったかもしれない。

飼主の怠慢だったと思います。普段はほうっておいて、いざとなったら真剣に治療するなんて。

それをぽよに謝りたい。だから今出来る限りの事をしたい。こうなって初めて自分にとってぽよがどれだけ大事な存在だったかと認識したのです。私は。

失って始めて気付く事の多い私は、ぽよを失ってから後悔したくない。出来るだけの事はしてあげたい。だから今頑張ってます。

安楽死については、させた人もさせなかった人も後悔の念は残るようです。どちらを選んでも。自分が保護するべきものの、見ているしか出来ない死については。難しい問題だと思います。

今夜も発作を起こしそうな様子です。。。不安ですが、今も私に寄り添って寝ている可愛いぽよを、しっかり守りたいです。

<今日の発作> 深夜:メガトン級発作1回 夜:激しい発作1回

投稿者 kiyo : 12:53 AM | コメント (0) | トラックバック

闘病12日目 <2003.7.23> [ ぽよの闘病日記 ]


昨日の夜中もぽよはひどい発作を起こしました。連日寝不足です。

今日は「病気がちの幼い子供を持つ、働く母親」の気分でした。猫と子供は比較にならないかもしれませんが。姉が、熱を出しやすい甥っ子を預けて働いていた頃の精神的苦痛が少し理解できたように思います。もうとにかく気がかりで、一刻も早く家に帰って出来るだけ長い時間一緒にいたい、という気持ちでした。

会社から家に電話をすると、昼頃にまた発作を起こしたとの事。その際にテレビを台ごと押し退けて(凄く重いのに)壁との隙間に入り込み、右目のふちをすっていました。肉がちょっとだけ見えてます。。。前の発作でも同じ部分をすってしまい、あわあわしました。しかも今回は発作の際の大暴れで足のつめの付け根から流血!

メリ・ポヨは外に出した事も無いですし、今まで一度も「怪我」をした事が無いのです。なので結構慌てました。発作のたびに傷だらけになるぽよ、、、痛々しいです。

昨日知り合いの方からこんなお言葉を頂きました。

・・・ただ客観的に考えると、人間と違って動物は自殺や安楽死を考えません。本能的に生きようとしつつ、その時が来れば死を受け入れます。人間より潔いですね。・・・

私は発作でぽよが苦しんでいるのではないか、薬で抑える事がぽよをより一層苦しめているのでは、と一時期悩みましたが、彼女の言葉の通りだとすると、ぽよは今、薬と発作の影響もありますが、食べている。懸命に生きようとする本能がある。そう思うと、ひたすら応援するしかないと思いました。少し気が楽になりました。最近気持ちに余裕が皆無だったので。

ひとつ今日心配になったのは、発作が続くと体温調節が出来なくなり、衰弱すると言う事です。今朝は寒かったせいかもしれませんが、起きたときのぽよの様子が変でした。熱っぽいのか、逆なのか、ちょっと体温調節がうまく行っていないように感じました。

いろいろと波はありますが、回復とぽよの生命力を信じて頑張っているぽよを支えていこうと思います。

今日はお友達のSちゃんがBBSに猫との辛い思い出を書いてくれました。他にもこの日記を読んだ人から、ご自身の過去の愛犬、愛猫との別れや、トラウマになっている思い出などを語ってくださいました。

私のぽよに対する、今しみじみと感じている罪悪感について、今日はもう眠さの限界なので明日書きます。

<今日の発作> 深夜:重い発作1回 昼:1回 夜:重い発作1回

投稿者 kiyo : 12:51 AM | コメント (0) | トラックバック

闘病11日目 <2003.7.22> [ ぽよの闘病日記 ]


昨日の夜中の3時頃、ぽよは大きな発作を起こしました。11日前の一番最初の酷い発作と同じでした。間隔は開いても発作自体は酷くなっています。不安です。

何かを見ている事で自分の足ががくがくしたり、手がふるえたりする事ってそうそう無いと思います。日常生活では。私もぽよの発作を見ているだけで自分の心と体ががこんなに影響を受けるとは思っていませんでした。言葉で言い表せないほど辛いものです。「ぽよちゃん、頑張って」としか言えません。見ているだけで神経がすり減ります。

発作が起きるまでもぽよが少し動くたびに目が覚めていたので、ほとんど眠れませんでした。これで仕事はきついです。

壮絶な発作の後、私もあまりに疲れ果てたので下に降りて紅茶を入れ、一服していました。5分ほど。「これが酷くなったらもう安楽死しかないかも」とか「家族皆神経がすり減っていっちゃうかも」とか、マイナスの事ばかり考えてしまいました。ぽよのいる部屋へ戻ると、いつもは発作の後、ぐったりしてたれ込むように寝てしまうぽよがちょこんと座って私をまっているのです。私が頭をなでると安心したように横になり、眠りにつきました。

そんな姿を見たら、マイナスの想像なんかしてごめんね。と思いました。ぽよが一番辛くて、それでも頑張っているのに。彼自信も不安を感じて私に頼っているのに。と。反省しました。

朝も目が覚めるとぽよは私の顔の横に寄り添って寝ていました。本当にもう辛い思いはさせたくないです。

動物を飼うことの責任と重さは、こうやって病気になった子の辛さを目の当たりにしないと実感できないのかもしれません。

人間の病気も同じなんだろうな、と思いました。私は自分自身入院したこともないし、看病もした事がない。そういう人たちの気持ちは私は全然わかっていないんだと思います。

経験しなければわからない事はたくさんありますし、私はどんなことでも経験したいと思ってはいますが、この経験は辛すぎます。出来ればしたくなかったです。でも、私はこういう事を目の当たりにしても何も感じない様な冷血人間にはなりたくない。人の経験に対してもドライになりたくない。だから辛くても仕方ないです。

と言いながら一ヶ月後にはぽよちゃんが全快してたらいいなあ、そしたら今の私の深刻さも笑い話に出来るなあ、とも思っています。

<今日の発作> 深夜:激しい発作1回

投稿者 kiyo : 12:50 AM | コメント (0) | トラックバック

September 26, 2005

闘病10日目 <2003.7.21> [ ぽよの闘病日記 ]


また発作が酷くなってきました。

昨日の夜中、酷い発作を起こしました。その酷く苦しそうなぽよの姿が頭にこびり付いて眠れませんでした。またあんな酷い発作を起こしたらどうしよう、と思って。見ていて私の方が足ががくがくして心臓がばくばくしました。

今朝獣医さんに電話したところ、発作の重度よりも回数が大事、最初の二日間のように小さい発作が度々起こるほうが重症なので今のところは安心してくださいとのこと。でも、薬が効かなくなってきているように感じます。犬は発作が多いそうですが、猫が発作を起こす事は珍しいと聞きましたし。

獣医さんに失礼にならないように、I先生にお会いしてトキソプラズマ抗体検査はした方がいいかもしれないと言われた事、脳脊髄液の検査でFIP発症かどうか確定できるといわれた事をお話しました。I先生が今の獣医さんを良く知っているとおっしゃっていたので。今の獣医さんはどちらも必要ないとの事。詳しく説明してくださいました。「セカンドオピニオンとして他の先生に聞くのは大切な事ですが、中にはとんでもない治療をする獣医もいるので気をつけてください。I先生は獣医界の権威なので安心です。何か不安な事があったり、解らない事があればなんでも聞いて下さい。こういう場合は飼主さんが不安を持っているのは猫ちゃんにもいい影響を与えないので。」と言ってくださいました。この先生もちなみに東大の獣医学の脳神経専門だったそうで、今回のケースの専門家でした。運が良かったです。

今回、猫の医学はまだまだ研究が進んでいないんだなあ、という事を始めて実感しました。特にぽよのケースは珍しいらしいので当然ですが、飼主とはいっても、知らない事の方が多いですし、簡単な猫の病気の本などには本当に概略しか書いていない。たとえば麻酔が小動物にとっては危険であると言う事。猫は特に発作を引き起こしやすくなるそうです。

めりもぽよも去勢手術、不妊手術でそれぞれ一度ずつ麻酔の経験があります。別の獣医さんで手術しましたが、両方とも麻酔の危険性についてなんて一言も話してくださいませんでした。

飼主には責任があるといっても素人。動物を飼う上では、結局はどんな小さな事、日常生活での疑問などでも、気軽に相談できてわかりやすく説明してくださる獣医さんにかかることが必要不可欠なんだなあ、と実感しました。

今回テレビにもたびたび出演している、フェレットとか、その他何でも治療するというスーパー獣医さん、野村潤一郎さんの本も読みました。フェラーリに乗ってる中野の獣医さんです。「猫に関する100問100答」という、猫の不思議を解明するという本なのですが、とても面白かったです。猫好きな方にはお薦めです。

テレビで見ていて、「怖そう、、、」と思っていただけだったのですが、本を読むと本当に動物好き、というか、動物と同じ目線で動物の事を考え、「保護する」という立場でありながらも相手の特質を認めて共存しようという考え方が伝わってきました。それがとてもナチュラルで、きっと良い先生なんだろうと思います。

明日からは何があっても会社に入って普通の生活に戻るつもりです。精神的にもいい加減慣れました。結局は様子を見ていくしかないので。発作は辛そうで、見ていられませんし、発作以外の時はずっとぐったり寝ていますが、たまに普通のぽよに戻る事があるのでまだ望みはあります。

今日の夕方も発作を起こし、テレビの裏に隠れてしまいました。テレビを動かして後始末をしていたのですが、(発作の際には失禁するので、その後始末がかなり大変です。家中猫のおしっこ臭いです。私も姉も母もぽよのおしっこまみれで看病してます。。。看病の大変さはその辺にも関わります。猫のおしっこは相当臭いので。)その際に私はテレビを動かして指をはさんでしまったのです。「いたっ!」と言うと、発作後で落ち着いたばかりのぽよが「どうしたの?」という顔をして私のほうへたたたっと走ってきてくれたのです。指をくんくんしてくれました。大きな声で驚いただけなんだろうとは思いますが、飼主としてはそんな姿を見ると「ママ頑張るからね!早く元気になろうね」と思ってしまいます。めちゃくちゃ愛しいです。

どうかぽよが奇跡的に回復してくれますように、と心から祈りつつ、明日からは仕事頑張ります。

<今日の発作> 朝:重い発作1回 夕方:2回連続


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闘病9日目 <2003.7.20> [ ぽよの闘病日記 ]


今日も発作は2回ありました。

こんな調子で時間がかかりそうだと解ってきました。理想的な展開はこれで発作が徐々に減って、日常生活を送れるようになること。体内に爆弾を抱えながら、ですが。もしくは発作が酷くなるか、衰弱していくか。どちらに進むかはまだわかりません。これ以上詳しい検査は、ぽよのストレスを考えてしない方向で考えています。

今の状態がしばらく続くと思いますので、日記にもそろそろ、ぽよの事以外のことも書こうと思うのですが、ぽよ最優先の生活を送っているので他の新鮮ネタもありません。なので私と猫について、ペットについて、とことん書いてしまおうと思います。

私は今回こんなに落ち込んだのは、やはり私が赤ちゃんのときから育てた子だからだと思います。4年程前、うちに出入りしていた半野良のはなちゃんが亡くなったときも、こんなに動転しませんでした。はなちゃんのこともとても可愛かったのですが、やはり2ヶ月のときから育てた子とは思い入れが違ったのかもしれません。

以前私が新丸子に住んでいたとき、毎日買い物帰りに通る道にペットショップがありました。ある日そこに可愛いアメリカンショートヘアのメスの子猫が来たのです。人が通るたびに目をまん丸にして口を大きく開け、みーみー訴えるように鳴いていた子がめりちゃんでした。毎日通りがかりに見るたびに情が移り、檻の中にいる子猫が不憫になってしまい、「この子は私が幸せにしてあげたい」と思うようになり、飼う事にしました。もう可愛くて可愛くてしょうがない!という毎日だったのですが、私もアロマの仕事をしていた為外出が多くなり、一人で留守番をさせるのが段々かわいそうになってきました。猫とはいえ、めりちゃんは珍しく一人っ子で寂しがりの様でした。私たちが留守にすると餌を全く食べないのです。

めりの為にお友達を、と思って飼ったのがぽよちゃんでした。私は動物の血統には全くこだわりがありません。血統種でも、雑種でも野良でもなんでも同じだと思ってます。でも、めりがたまたまペットショップにいた血統種だったので、同じ種類の子を選びました。

ペットショップにはアメショの子猫が同じケースに5匹くらいいました。ケースに手を入れてみたところ、皆喜んでじゃれ付いてくるのですが、一匹だけおそるおそる「じゃれたいんだけどお兄ちゃんたちが先にじゃれてるから、、、」という感じで遠慮がちにおずおずしている子がいたのです。それがぽよでした。なんとなく直感で「この子だ」と思い、家に連れて帰りました。当時2ヶ月で、両手の平に乗るくらいでした。

早速めりは「しゃーしゃー攻撃」でした。「半年前なら子猫同士仲良くなると聞いたけど、仲良くならなかったらどうしよう」と心配しましたが、ぽよはめりの攻撃にめげずにしつこく擦り寄って行きました。その度にめりは「しゃー」と威嚇したり、ぽよのおでこを「びしっ」とぶったりしていたのですが、それでもめげずにくっついて来るぽよに諦めをつけたのか、2、3日もするとソファーで一緒に寝ていました。

ぽよはとても穏やかな性格で、常にめりに「お姉ちゃーん」という感じでくっついて回っていました。ぽよは5人兄弟だったようです。そんなぽよのおぼっちゃん的性格のお陰で、めりも打ち解けてくれました。

子猫が2匹で戯れている姿って本当に本当にこれ以上無いくらい可愛いです。見ているだけで一生分の幸せを貰ってしまったように思えるほど可愛かったです。

ぽよはめりに比べるとデリケートでした。性格はめりは神経質、ぽよはおおらかだったのですが、身体はぽよの方が若干弱かったです。ストレスもめりよりは溜まりやすいのかもしれません。良くお腹を壊してました。

血統書を見ると、ぽよはそこそこ良い血統のようでした。おじいちゃんがグランドチャンピオンとか。今回の病気も、発症するのはほとんど血統種らしいです。雑種ではなく。今回の病気に限らず血統種は特に感染症に弱いようです。

犬でも猫でも血統種は、姿かたちの完成度を目的としている為、血の繋がりの濃い親族同士の交配もあったりするそうです。それでなくても人工的に交配された弱い種であるというのは良く聞く話です。

この子達を飼い始めたときは、子供を産ませるつもりでした。血統があれば貰い手が見つかりやすい。友人知り合い関係で5人は「子猫を貰ってくれる」という人を探し、実際に発情期がきたときに交配させようとしてみました。雌猫も一度出産させた方が後々病気になりにくいというので。でも貰い手になってくれる人が事情が代わったりして減っていってしまい、断念しました。

今思うと浅はかでした。猫の病気の深い知識もなく子猫を産ませようとしていたなんて。その時は当然FIP抗体検査も何もしていませんでした。予防注射しかしてなかった。

ぽよのFIP抗体は、母親から感染していた可能性もあります。ちなみに昨日のI先生は「東京の猫の50%はFIP抗体を持っている」とおっしゃってました。

今回この子の病気で猫関係のサイトを調べたり本を読んだりしましたが、繁殖家や飼主の自覚不足から起こる問題は結構あるようです。これは後日まとめますが。

そんなわけで小さい頃は離乳食の様なものを食べさせたり、お腹を壊すたびに猫用ミルクを注射器で飲ませたり、毎日うんちを割り箸で割って見て健康チェックをしたり、昼寝中に起こさないようにそーっと音を立てないようにしたり、一緒に遊んだり、この子達の子猫時代は余すところなく私が観察し、幸せを貰っていました。

引っ越すと同時に猫たちも実家につれて帰り、今では我が家の猫なのですが、母親は私なのです。

めりぽよが子猫の可愛い盛りのとき、私は寝姿を見ながら「この子達は何があっても私が守って幸せにする」と自分に誓いました。それ程可愛かったのです。最近ではめりぽよも大きくなり、実家なので母も世話している事もあって、その誓いを忘れつつあったのです。私は。だから自分を責めました。今回。

<今日の発作> 朝:中程度の発作1回 日中:重い発作1回


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闘病8日目 <2003.7.19> [ ぽよの闘病日記 ]


今日でぽよの発作から8日目です。一週間前の今日は正直言ってぽよがここまで持つとは思わなかった。

今日は姉が調べてくれた赤坂動物病院と言う病院に行ってきました。私一人です。

I先生という、獣医師会では猫の専門として有名な先生がその病院にいらっしゃると言う事で、お話だけでも伺いたいと電話をして、可能性や今の腹膜炎治療についてお話を伺ってきました。

I先生という方は、ねこエイズ研究で日本獣医師会学術奨励賞を受賞されていたり、ねこの病気や生態についての著書も多くあったり、専門は小動物の臨床血液学と免疫病理学で、ねこのウィルス研究では第一人者、という方です。いわゆる「ねこの権威」という先生らしいです。本を読みましたが、飼主にとっては為になる本でした。たまたま他にもうちに何冊かあったねこ関係の本も、このI先生の著書でした。

いまの獣医さんの診断や療法に不満があるわけではないのです。とても良い先生だと思います。ただ、ぽよが本当にFIPのドライタイプだとすると症例が少ないはず。ねこの専門の獣医さんなら他にもこのケースを扱ったことがあるだろうし、可能性や今後の予測などもうかがえるかもしれない、と思ったからです。家族みんなと自分を納得させる為、という理由もあります。

私が行って話を聞くだけで、ぽよを連れて行くわけではないので、出来るだけの事はしたいという思いから、行ってきました。

30分ほどお話を伺いましたが、結局のところは動きようがない、という所でしょうか。この症状でFIPドライタイプの診断は無難です。とのこと。確実にFIP発症かどうか調べるには脳脊髄液をとって検査するしかないそうです。大抵はFIPに関しては、昨日書いたように症状と抗体値で「恐らくそうだろう」と判断を下していると。脳脊髄液をとるには、大学病院でなくても出来るがやはり麻酔が必要との事。このI先生は麻酔をしての検査は、大学病院を選べば問題ないとの事でしたが、今かかっている獣医さんも、その前の獣医さんも、この状態での麻酔は大反対でした。

後は、脳に障害があるのであれば同じく大学病院でCTやMRIで検査をすれば原因はわかると。ただ、わかったからといって治療は脳の場合難しいと、やはりおっしゃいました。

どの獣医さんもこのケースでは、大学病院でのCT/MRI検査も原因を知るだけの自己満足にしかならない。猫にストレスを与えるだけだ、とおっしゃいます。脳が壊れたら難しい、という事。

I先生に、同じ様な症例はあったかどうかを伺うと、ありません、との事でした。若い猫のケースはあったが、若い分進行が早く手の施しようが無かった。老猫の場合はウェットタイプの症例しかないと。(ぽよは分類ではもう老猫にはいるそうです)

結局のところ、神経症状に追加して、今のぽよの他の症状をあわせると、生命力が持つのを見守るしかない、という所です。もし後天性の発作であれば助かりますが。これは奇跡的な確率のようです。

後は、私が出来る事は、出来るだけ良い最後を迎えられるように、精一杯の愛情を注ぎ、今までの感謝をし、苦しみを取り除く努力をする事だけです。

自分がここまでになるとは思いませんでした。どちらかというと猫に何かがあったら「それも運命だから仕方ない。下手に治療せずに自然のままで」という考え方だったのに。ぽよの様子と、状況の変化で、「自然に」なんて言っていられない感情になってきたのです。様々な要因で。まさかこんな風に病院を変えたり、いろいろ調べて、会社まで休んで、「権威」とも言われる先生のところにまで行くなんて考えもしませんでした。

この問題は奥が深いです。自発的に病院にいける人間ではない。動物の生命は飼主が握っているということの重さを、初めて感じました。ずどーんと。看護する家族の心の問題も持ち上がってくる。何処までが飼主の自己満足で、何処までが飼主の怠慢になるのか、等、考えたらきりが無いです。

今日I先生がおっしゃっていたのは、「結局はここまできたらQuality of Lifeの問題です。それぞれのご家庭で基準が違います。獣医が押し付ける事ではない」と。

今までの私は飼主失格だったと言う事を実感しました。何故かは後日書きますが。これを機に、最後まで責任を持つ、愛情をもつ、という飼主にとって最低限必要な事を、しっかり自覚しようと思います。

今日は、今の所ぽよの発作はありません。

<今日の発作> なし!

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闘病7日目 <2003.7.18> [ ぽよの闘病日記 ]


ぽよの病気との戦いは、長期戦になると思います。この子が頑張っているのに、母親の私が頑張らなくてどうする!という思いが芽生えてきました。やっと。

昨晩も発作を連続で起こしました。その後も呼吸が荒く、苦しそうだったので本気で「これから益々薬が効かなくなって発作が酷くなるかもしれない。その時はこれ以上苦しませない事を考えるときだ」と覚悟しました。ところが、今朝起きたらご飯は缶詰半分以上食べ、歩き方も多少ふらつきがあるものの、今までに比べるとしっかりしている。お尻のあたり中心に身づくろいまで。「今日は元気そう」と思いました。昨日の様子が酷かったのと、私が仕事にならなかったので今日は休みを貰っていたのですが、昼間は私がぽよのとなりで横になっていると足に寄り添って甘えるように寝始めました。元気な頃と同じ行動です。ものすごく嬉しかった。でも、油断は出来ない、と思っていたら案の定夕方酷い発作を起こしました。

病院に薬を取りに行った際に先生に今度の話を伺ってきました。簡単に言うと様子を見ていくしかないと言う事。簡単に、考えられるぽよの病気を書きます。

「猫伝染性腹膜炎(FIP)」とは:
風邪よりも弱いウィルスで、感染しても通常であれば下痢などの症状でおさまる程度の「猫腸コロナウィルス」が、ストレスやその他の原因で猫の体内で突然変異を起こすと「FIPウィルス」に変化する。その「FIPウィルス」が、激しいアレルギー反応や免疫系のバランスが崩れる事により発症する。ウィルス感染した猫の中で、発症するのは10~20%と、発症率は低いが、発症後の死亡率はきわめて高い。

症状:2タイプの症状がある。

ウェットタイプ・・・主に腹水、胸水がたまり呼吸困難を起こす症状が多い。初期には発熱、食欲減退、脱水症状などがあり、腹水が溜まる事で比較的気付きやすく、判断しやすい。FIPウィルスに感染して発症した場合、約75%がこのウェットタイプ。

ドライタイプ・・・ウェットタイプよりも症例が少なく、症状も多様な為FIPであるという診断がしづらい。ドライタイプの方がゆっくりと症状が進み、様々な臓器に影響を及ぼす。慢性的体重減少、発熱、ぐったりするなどの症状が数週間続いた後、腎臓、肝臓障害、膵臓、中枢神経系、目に症状が出る事がある。運動能力の低下、けいれん発作などの神経症状が出たり、性格が変わる、粗相をするなどの脳神経系の症状が出る事もある。

治療:
現在ではウィルスの予防は不可能。ヨーロッパ、アメリカでは生ワクチンがあるが、安全性と効果の保障がなされていないので日本では使用していない。発症した後の治療方法も無い。痛みや症状を和らげる療法しか今のところはない。貧血、衰弱、神経症状が出ると治療の望みは無い。

これは私が様々な本やネットで情報を得て、私なりにまとめたものです。これによるとぽよの症状はまさにドライタイプの神経症状が出ているパターンに当てはまります。最悪の発症例。なので、お医者様も私も「もう助からない。出来るところまでの延命治療しか出来ない」と判断したのですが、今日のお医者様のお話だと、ほんの少し希望が見えるとのこと。

というのは、最初の二日間のぽよの「一時間おきの酷い発作」というものはまさにFIPウィルスが脳神経を犯しているために起こる症状で、かなり危険な状態だったそうです。それが後の二日間は薬で発作を抑える事が出来た。もしFIPウィルスによる神経症状だったらここまで抑える事は出来なかったのではないか。あの回復は奇跡的で、今の状態を見ると可能性はある。

まず、食欲があると言う事。ぽよは発作を起こした日の朝から異様に食欲があるのです。今投与している薬は強肝剤と、発作を抑える薬なのですが、この薬自体に食欲増進の作用があると言う事と、痙攣発作を起こすと、食欲の中枢を刺激して食欲が増進されるそうなのです。なので痙攣発作の後はけろっとしてがつがつを餌を食べる事が多いそうです。

そういう食欲増進の原因があるにしても、もしFIPや脳腫瘍などによる発作を薬で無理やり抑えていた場合、薬が効かなくなったり、衰弱したりするそうですが、それが今のところは無い。発作が起きても耐える体力を保持する為にも食べる事は必要だとの事。この食欲のお陰で暫く発作に耐える事が出来るであろうという所見。

もうひとつは普段の行動(足に擦り寄って甘える。身づくろいをするなど)が徐々に増えてきた事。もしFIPウィルスが完全に脳に入り込んでいたら、もっと脳障害の症状が増えていくだろうとの事。今も脳障害の症状は思いっきりあるのですが(平衡感覚がなくなっているように見える。眼の機能、など)、酷くなっているよりは多少回復に向かっているように見受けられる、という所見。

この2つの所見から、もしかしたら、FIPウィルスによって一時的に神経症状を出したが、完全に脳が犯されているわけではなく、回復の見込みがある、という可能性。FIPウィルスには感染しているが、発症はしていなくて、今回の神経障害は他の原因によるもので、後天性であれば治癒の可能性あり。という可能性。

が、ないわけではない。との事でした。今日のお話だと。

確かに私が調べた限りでもドライタイプのFIP発症は断定しづらいと思うのです。FIPウィルス抗体価検査では、今回は数値が「400倍から6400倍、感染が示唆される」というものでした。この抗体検査はコロナウィルスの抗体を調べる検査であって、FIPウィルスの抗体検査ではないそうです。なので、出ている症状とあわせて、コロナウィルスがFIPウィルスに変化し、発症しているか、判断するしかないそうです。今の獣医学では。

ぽよは症状はぴったり当てはなるので、発症している可能性は90%くらいかもしれない。でも、この子に生命力が十分あるのも、この七日間でわかりました。

今また発作を起こしました。少し酷い発作。歯を剥き出しにしてものすごく苦しそうでした。薬を飲ませて今は落ち着きましたが、呼吸は早いです。この姿を見ると、果たしてこの、様子を見る事、延命治療はこの子のためにいいのだろうか。苦しみを長引かせているだけなのでは。と感じます。母は安楽死を望んでいます。姉は出来るところまでの延命治療を望んでいます。私はどちらともいえません。

赤坂に猫の権威というお医者様の居る動物病院があるらしいので、明日電話だけでもしてみるつもりです。FIPのドライタイプ、神経症状が出るという症状は、ケースとして少ないらしいのでお医者様も症例をたくさん見ているわけではないのかもしれません。そう思うとできるだけ詳しいお医者様の意見を聞きたいです。

ネットで腹膜炎の猫の闘病記をいくつか読みましたが、どれもウェットタイプ。ぽよの症状について実例を書いたものは見つかりません。

もしぽよが生き延びたとしても、亡くなったとしても、いずれぽよの闘病記をサイトにしようと思います。同じ病気の猫の飼主さんが、少しでも勇気を出せるように。

あとひとつ、FIPの約1割~2割という発症の原因になるものは、猫のストレスという説もあります。住環境のストレスが大きく起因すると。それによって自分を責める飼主さんも多いそうです。私もここ数日自分を責めました。でも、今は責めるよりもぽよを守らなければ。

<今日の発作> 深夜:中程度の発作2回連続 夜:重めの発作1回 かなり重い発作1回

投稿者 kiyo : 12:44 AM | コメント (0) | トラックバック

闘病6日目 <2003.7.17> [ ぽよの闘病日記 ]

今日で発作を起こしてから6日目です。今日の明け方もやはり発作を起こしました。

30分遅れて出社しましたが、さすがに今日は辛かったです。体力が、というよりも仕事をしてる最中にぽよが助からない、死んでしまう。と思い、赤ちゃんの頃や今までの可愛いぽよを思い出して涙が出てしまうのです。

2日間おさまっていた発作がまた昨日から今までで3回。小さい物も含めると4回。

ぽよが頑張っているんだから私が絶望的になってどうする!と思うのですが、ぽよは今はものすごく辛いのかもしれません。今日も夕方から呼吸が早いです。辛くないわけが無い。

今日、頑張って仕事をこなして明日は休みを頂きました。私自身仕事にならなくて。明日から4日間ぽよとずっと一緒にいられます。今日も早くぽよに会いたかった。

ネットで腹膜炎についていろいろと調べましたが、結局本に書いてある事と同じ。ぽよの症状の場合は治療しても望みは無い、と。

同じ病気で辛い思いをしている飼主さんと猫たちはたくさんいるようです。

ある友人がアメリカのワクチンを取り寄せられないの?とアドヴァイスくれました。でも調べたところ、それも効果が確実か、というよりも安全性が保障されていないようです。

選ぶ道は3つです。

・発作が酷くなったら安楽死を選ぶ。
・なんとか薬で発作を抑えて延命治療を出来るところまでする。
・専門の獣医さんを探して何とか最善の治療を受けさせる。

明日からの休みでいろいろと調べて、ぽよの様子を見て決める事になると思います。

<今日の発作> 明け方:発作1回 日中:発作1回 夜:軽い発作2回連続

投稿者 kiyo : 12:43 AM | コメント (0) | トラックバック

闘病5日目 <2003.7.16> [ ぽよの闘病日記 ]


昨日の夜中、ぽよは意識がなくなりかけました。とりあえず午前中会社は休みを貰い、様子を見ていたら急に起き上がり、餌を食べ始めたりしたので「なんだー」という感じでほっとしました。

本当に少しの事で落ち込んだり喜んだり、大変です。

会社も遅刻したり休んだりなので、出来るだけ会社優先にしようとは思っていたのですが、やっぱり出来ません。苦しんでいるぽよを置き去りにして仕事なんて出来ません。社会人失格ですが。私の上司は「動物だって家族なんだから、仕事よりも大事よ!」と理解を示してくださるのですが、全員がそういうわけではないので甘えられません。当然ですが。男性はこういうことに理解が薄い傾向があると母が言っていました。母性がないからだそうです。人によると思うけど。

今日は検査の結果が出ました。結果は悪いものでした。

前に書いた腹膜炎のウィルスが脳に入り、今回の発作などの神経症状を起こしているとの事。
治癒しないケースでした。

お医者様に電話で結果を伺っている最中にまたぽよちゃんは発作を起こしてしまいました。

先行きは暗いです。先生は「生命力の強い子だから回復の可能性が無いわけではありません。がんばりましょう」と言ってくださいますし、私もそう思ってはいますが、腹膜炎の症状が脳に出た場合は本によっては「最悪です」等とまで書いてあります。

遅ればせながらアマゾンで猫の病気の本を3冊注文しました。うちにも2冊あるのですが熟読してしまっているのでそれ以上の情報が欲しいのです。

もうしばらく様子を見て、あまりにも発作が出たり、本人が苦しむようならいよいよ安楽死を考えなければなりません。

今は安楽死の事も、ぽよちゃんが死んでしまうかもしれない、という事も考えないようにしています。考えると立ち直れないので。

今夜も発作を起こさないかどうか不安です。辛い思いはさせたくないです。

<今日ほ発作> 夜:中程度の発作1回

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闘病4日目 <2003.7.15> [ ぽよの闘病日記 ]


今日は会社へ行きました。昨夜も2時ごろからうとうとし、一時間おきに起きてぽよちゃんの様子を見て、、、という感じだったので非常に寝不足です。なので仕事は辛かった。でも大急ぎで今日のノルマをこなしました。

実は昨日の夜中と今朝、ぽよちゃんに良い兆候が見られたのです。今まで薬と発作のせいで人格が変わり、人が居ることにも気付かないような状態だったのが、夜中に私の顔をじっと見て「ぽよちゃん」と声をかけると「みゃ」と鳴いたのです。

今朝も父の足元に擦り寄っていました。

それを見た私はもうすっかり「助かるに違いない」という気分で仕事をしました。昨日まであんなに危険な状態だったのは嫌と言うほど見ているのに、ほんの少し良い兆候が見えただけでぽよちゃんが死ぬ事なんで考えられなくなりました。

ところが帰ってみると、思っていたほど好転はしていませんでした。一昨日の状態に逆戻り。軽い発作の前兆まで起きてしまいました。

少しの事で一喜一憂できない状態だと言う事が身にしみて解りました。

本当に自分の時間がありません。仕事はお昼休み返上で猛スピードで片付け、速く切り上げて、家に帰ると即効で食事やお風呂などを済ませ、終わり次第母と交代する。寝るときはぽよちゃんと。

かなりきついです。でも、早く良くなって欲しい。前のぽよちゃんに戻ってくれたらどんなに嬉しいでしょう。

<今日の発作> 夜:軽い発作らしき症状1回

投稿者 kiyo : 12:40 AM | コメント (0) | トラックバック

闘病3日目 <2003.7.14> [ ぽよの闘病日記 ]


看病と言うものがこんなに大変だとは思っていませんでした。

ぽよちゃんは薬で発作を抑えている状態です。延命治療のようなものです。今日は発作は無く、ほとんど寝ていました。

私自身、この3日間で約6時間しか寝ていなくて、神経が張り詰めていたので未だに思考能力が衰えているようです。なのでまだうまくまとめられません。

経緯を簡単に書くと、まず今の状況は3つの病気の可能性を探っている観察期間です。

1、後天性の発作だった場合
2、猫伝染性腹膜炎が発症した為に起こる発作だった場合
3、脳に腫瘍などが出来ている為に起こる発作だった場合


1の後天性の発作の場合は治癒の可能性がありますが完全な回復はまれです。2の腹膜炎と3の脳腫瘍などだった場合は治療が出来ません。かかりつけの獣医さんは結論として脳の障害には違いないので、治療は不可能。昨日の段階の発作はかなり危険な状態だったと言う事で、下手な延命治療は猫にとってかわいそうな事なので安楽死を薦めてくださったのです。「決心はつかないとは思うのですが」と。

結局私たち家族はあまりに突然の発作で、この状態で死なせる事を決意するなんて出来ない、と、可能性があるのならわらにもすがる思いで他の獣医さんの「薬で発作を抑えて様子を見ましょう」という方に従ったのです。かかりつけの獣医さんには失礼だと思いますが、獣医さんはよくある事らしく、「猫ちゃんとご家族にとって一番ベストな方法を選んで下さい」と言って下さいました。

まずは上記の1,2,3のどれなのかを探り、その後それぞれも道が二つに分かれます。

1の後天性の発作だった場合は、ひとつの道は完全に回復するという事。これは奇跡に近いそうです。私はこの完全な回復は望めないと思っています。もうひとつは脳に障害が残るが、発作はおさまり日常生活が出来るようになる事。この場合も障害の重度によっては安楽死させざるを得ない事もあるそうです。

2の腹膜炎だった場合。このばあいは今の薬がいずれ効かなくなるので、発作が酷い状態にもどったらすぐにでも、、、という事。発作がある程度おさえられ、進行が遅ければ時間をかけて死に至るのを待つ。という二つの道です。

3の脳障害の場合も2と同様です。

おそらく見通しは暗いです。まず間違いなく近いうちに安楽死を選ばざるを得ない状況になる可能性が高いです。でも、奇跡でも可能性を信じたいのです。今は。

今まで辛い思いは沢山していますが、これほど辛い思いは初めてです。体力的にも精神的にも辛い。2ヶ月の頃から育て、ずっと一緒に居た子が、薬によってまるで人間でいうならアルツハイマーと精神的におかしくなった状態を足したような状態で居る。もしくは激しい発作で苦しんでいる。というのを見る事が、こんなに辛いなんて、初めて知りました。自分が守るべき小さな存在が、苦しんでいる。しかももともとのぽよちゃんの人格はもう無いようです。今はただ本能によって生かされている動物という感じです。そこまでして薬を使う必要があるのか、早く楽にしてあげた方がいいのでは、とぽよちゃんを見るたびに苦悩します。でも、可能性は捨てられません。

私は「あなたの宝物は?」と聞かれたら間違いなく「めりぽよです」と答えます。自分の宝が苦しんで消えようとしているという実感も、今はよくわかりません。ただ眠気と緊張とで頭がぼーっとしています。

明日は会社に行きます。今日もぽよちゃんがいるダイニングに布団をしいて横で寝ます。発作が起きたらすぐに薬を飲ませなくてはいけないので。母と姉と交代で仮眠を取ったりしていますが、それでもこんなに神経が磨り減るとは思っていませんでした。でも少しでも一緒に居たいです。

さすがに母は強し、と思いました。昨日は甥っ子のママの方の姉も泊まりにきたのですが、私と独身の方の姉はおろおろして泣いてばかりでしたが、母と姉(甥っ子のママ)はしっかりしていました。

<今日の発作> 深夜:軽い発作2回

投稿者 kiyo : 12:39 AM | コメント (0) | トラックバック

闘病2日目 <2003.7.13> [ ぽよの闘病日記 ]


今日は13日の日曜日です。ぽよちゃんの病状は悪化しています。

昨日の夜に激しい痙攣の発作が出てから、明け方までは2時間おき、それ以降は1時間おき、酷いときは30分おきに発作が出ます。

今朝かかりつけの病院に行きました。先生は「お気の毒ですが脳の神経からくる痙攣の様なので、治療の方法は無い」と。予想はしてました。発熱からの発作にしては激しいし、かいすうもおおいので。

注射を打ってもらい再び様子を見る事にしたのですが、午後の段階での状態を話すと安楽死を薦められました。

土曜日の朝までは普通に甘えてきた子に突然安楽死なんて、、、

母も私も一睡もしていないので普通の状態ではありません。神経も使い、ぽよちゃんの痙攣後は私まで緊張して手足が震えます。見ていられません。

諦めきれずに他の病院に行き、痙攣止めの注射をしてもらいましたが、病状は、、、

たった今も痙攣がありました。今日も寝る事は出来ません。

明日は会社を休ませてもらえるよう、さっき上司に頼みました。たかが猫のことで、、、とも思いますが、今、私も普通の精神状態じゃないと思います。

やはり安楽死を考えるべきなのか、ぽよちゃんの状態を見ていると考えざるを得ません。

<今日の発作> 明け方:激しい発作1回 その後30分~2時間おきに発作 計10回 

投稿者 kiyo : 12:36 AM | コメント (0) | トラックバック

闘病1日目 <2003.7.12> [ ぽよの闘病日記 ]

今日は土曜日です。

朝母から「ぽよがおかしい」と起こされました。うちには2匹の猫が居ます。オスがぽよんちょ君、メスがめりーちゃん、共に8歳。二匹とも2ヶ月の赤ちゃんのときから私が飼い始めたのです。私の大切な子供です。

ぽよ君は昨年から少し身体の調子が悪くなってきています。ここ1年でみるみる痩せてきました。一年前の検査で腹膜炎という、猫の3大病(猫エイズ、猫白血病、腹膜炎がワクチン予防できない病気なのです)の数値が高い事が発覚しました。ただ、数ヵ月後の検査で数値が下がったので、当面は安心だと言う事になっていたのです。

母が言うには今朝はお風呂場にうんちをしてしまい、畳の部屋でおしっこをしてしまい、変な声で泣いて震えていた、というのです。

私は、親友が彼女の子供と遊びに来て、近所の幼稚園の催し物に行く事になったので、ぽよ君は母に動物病院に連れて行ってもらいました。先生いわく高熱のためにトイレ以外の場所でトイレをしてしまったのだろう、と。注射をしていただき、明日又通院する事になったそうなのです。

私は幼稚園から帰ると寝不足だった為倒れこんでしまい、夕方起きました。ぽよちゃんは落ち着いていたので安心していたのですが、突然奇声を発して痙攣を起こしてしまったのです。

最初は外で犬が喧嘩でもしているのかと思ったほどの叫び声で、1分ほど痙攣しながら転げまわっていたのです。もう家族全員(めりちゃん含む)おろおろあわあわして心臓がどきどきして足が震えました。

すぐに動物病院に電話をすると、土日は基本的に午後は休診で、先生は学会に出かけていらっしゃいました(個人病院なので、先生は一人なのです)。奥様いわく遅くなると思うし、連絡が取れないので帰り次第電話するが、他の救急病院に行った方がいいかもしれない、との事でしたので、ぽよが落ち着いてからすぐにネットで調べて近所の救急動物病院に電話しました。

とても親切な病院で、状況を話すと「いますぐ命に別状がある症状ではないので安心なさってください。こうこうこういうふうに対処してください。朝までにこういう症状があったらまたお電話ください」と、とても丁寧にアドバイスを下さいました。母と話し、基本的にはいつもかかっている病院の方が状況を把握しているので、ひどくならなければ明日まで待ってかかりつけの病院に見てもらう方がいいと言う事で、何かあったら救急病院に行こうと思っています。

見ていて辛いです。何も言わないし、どこがどう辛いのかわからない。何もしてあげる事が出来ないので本当に辛いです。

<今日の発作> 夜:激しい発作 1回

投稿者 kiyo : 12:31 AM | コメント (0) | トラックバック

FIP(猫伝染性腹膜炎)とは

「猫伝染性腹膜炎(FIP)」とは:

風邪よりも弱いウィルスで、感染しても通常であれば下痢などの症状でおさまる程度の「猫腸コロナウィルス」が、ストレスやその他の原因で猫の体内で突然変異を起こすと「FIPウィルス」に変化する。その「FIPウィルス」が、激しいアレルギー反応や免疫系のバランスが崩れる事により発症する。ウィルス感染した猫の中で、発症するのは10~20%と、発症率は低いが、発症後の死亡率はきわめて高い。

症状:2タイプの症状がある。

ウェットタイプ・・・主に腹水、胸水がたまり呼吸困難を起こす症状が多い。初期には発熱、食欲減退、脱水症状などがあり、腹水が溜まる事で比較的気付きやすく、判断しやすい。FIPウィルスに感染して発症した場合、約75%がこのウェットタイプ。

ドライタイプ・・・ウェットタイプよりも症例が少なく、症状も多様な為FIPであるという診断がしづらい。ドライタイプの方がゆっくりと症状が進み、様々な臓器に影響を及ぼす。慢性的体重減少、発熱、ぐったりするなどの症状が数週間続いた後、腎臓、肝臓障害、膵臓、中枢神経系、目に症状が出る事がある。運動能力の低下、けいれん発作などの神経症状が出たり、性格が変わる、粗相をするなどの脳神経系の症状が出る事もある。

治療:
現在ではウィルスの予防は不可能。ヨーロッパ、アメリカでは生ワクチンがあるが、安全性と効果の保障がなされていないので日本では使用していない。発症した後の治療方法も無い。痛みや症状を和らげる療法しか今のところはない。貧血、衰弱、神経症状が出ると治療の望みは無い。

投稿者 kiyo : 12:25 AM | コメント (0) | トラックバック

愛猫のFIP(猫伝染性腹膜炎)闘病記について

このカテゴリーは、我が家の愛猫「ぽよんちょ」が、FIP(猫伝染性腹膜炎)発症を克服した数ヶ月にわたる闘病記録です。

我が家の8歳になる愛猫、アメリカンショートヘアー・シルバータビーの「ぽよんちょ」が、2003年夏に突然激しい痙攣発作を起こしました。

FIP=猫伝染性腹膜炎、ドライタイプの発症。脳がウィルスで犯されているとの絶望的な診断。

一時は獣医さんに安楽死まで薦められましたが、数ヶ月の闘病生活を経て、2年たった2005年9月現在でも、薬の治療だけで元気に生活しています。

予防接種のない猫伝染性腹膜炎という病気を通して、猫の病気治療の難しさを感じました。ペットを飼うという事の責任の重大さも。

これはFIPの発症を克服した、愛猫の闘病記録です。

当時の看病生活、ぽよの病気を通じて感じた飼い主の責任の重さ、犬猫医療の実態、世間のペット事情など・・・

同じ病気で心配されている飼い主さんのお役立てないか、という母の意見でサイトにしましたが、ペット、動物に関する事を今後まとめていきたいと思います。


投稿者 kiyo : 12:19 AM | コメント (2) | トラックバック

September 25, 2005

「ただのいぬ。」展

三軒茶屋のキャロットタワーで今日まで開催されていた「ただのいぬ。」展を見て来ました。
最近このサイトも更新できずに居ましたが、姉から教えて貰い、これは見に行かなければ、と思って。

注:写真は「雰囲気を撮るのであればOK」と、許可を頂いて撮ってきたものです。

結構人が入っていました。

この「ただのいぬ。」展は、保健所に保護され、動物愛護センターに行き、ふたつの道に分かれた犬達の写真展です。「ただのいぬ。」とは、幸せそうな飼い犬と同じ普通の犬で、値段の無いただの犬、と言う意味があるそうです。

新しい飼い主に引き取られた「ただいまのただのいぬ」と、
引き取り手が現れなかった「ただのいぬ」の写真が、部屋を分けて展示してありました。

飼い主が現れた犬の部屋は照明も明るく、見るからに幸せそうな家族写真がたくさん展示してありました。一方、飼い主が現れなかった犬の部屋は照明も暗く、写真は見ていて涙がでてきました。すすり泣いている方が多かったです。

一番目を引いた可愛い子犬の写真。柵を乗り越えてこちらに何かを訴えかけているような目です。

この子犬の写真に書かれていた詩です。

同じ犬なのに、何故幸せに家族に可愛がられてぬくぬくと暮らせる子と、虐待を受けたり、信頼していた飼い主に捨てられたりして狭い暗い愛護センターの檻に閉じ込められ、保護されてからたった5~7日でガス室で殺されてしまう子に別れてしまうのか。

犬の視線から訴えかけるような展示会でした。

野良犬って、今はほとんど見ません。私は一度も見た事がありません。以前調べた際にも、動物愛護センターに持ち込まれる犬の中には、飼い主から引き取るケースも多いそうです。飼い主にも理由はあるのだと思います。でも、いろいろなケースを想定して飼う事も必要です。たとえ引っ越しても、病気になっても、何とかして一生この子を食べさせて行こう、無理だったとしてもせめて絶対に優しい里親さんを探そう、という思いが無ければ、動物を飼ってはいけないと思う。

そういう多少の安易さが、こういう不幸な犬を増やす要因の一つにもなっているのです。

もし、この先犬を飼うような事があったら、絶対に処分されてしまう犬達の中から貰おうと思います。出来れば周囲にもそう呼びかけたい。でも、実際に『次もチワワが良いからブリーダーさんにお願いしてるの』『飼うなら絶対トイプードルが良いと思って探してるの』という様な人に、『明日にも殺されてしまう子を貰って』とは言いにくいものがあるのも事実です。敬遠される事間違いなしだから。ある意味その人の考え方を否定してしまう事にもなりかねないので。

意外と、多くの人が犬や猫を飼った経験がありながらも、『次に飼う時は処分される子を』という人は少ないようです。自分の子が幸せであれば他の子は見てみぬ振り。が多いです。自分も今までそうだったわけですが・・・

ちょっとでも、こういう話を受け入れる『心の余裕』がありそうな人には機会があればこんな話をしてみる事もありますが、多くの人からは『引かれる』事もあります。

そんな私はこうやって、見たい人だけが見れるサイトに書くしか出来ないのです。今の所は。勇気が足りないというか何と言うか、情けないものがありますが。

今自分に出来る事は募金と、こうやって少しでも多くの人に知って貰う事、自分でも知る事。です。

この「ただのいぬ。」展、写真集もあります。もっと大規模に展示を続けて、多くの人に見て欲しいです。

投稿者 kiyo : 07:53 PM | コメント (0) | トラックバック