« April 2005 | メイン | June 2005 »

May 29, 2005

可愛い風太ちゃんを見て感じたこと

最近話題になっている立つレッサーパンダの風太ちゃん。めちゃくちゃ可愛いです。そして立ったまま万歳をして歩くズーラシアのデールちゃん。こちらもまた、見ているだけで笑顔になってしまうような可愛らしさ。そんな可愛いレッサーパンダの顔を見て、以前アニマルライツセンンターのHPで見た、中国の毛皮産業の実態を写した映像を思いだしました。

AnimalRights Centar Japan

生きたまま皮をはがされてしまう狸の顔と、レッサーパンダの顔が似ていたのです。

とても残酷な映像なので、見る事をお薦めはしません。
でも、現実として今も起きていることだそうです。現在、ちびまる商会さんというHPでこんな署名活動もされています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
署名趣意書
「中国における残虐な方法での毛皮採取について抗議し、毛皮の採取方法の改善を求めます」

わたしたちは「現在中国毛皮工場にて行われている残虐な方法での毛皮採取について抗議し、採取方法の改善」を求めます。

わたしたち人間の生は他のいのちを「殺し、搾取した」うえに成り立っています。
わたしたち人間が生まれた限り生き続けることを肯定するならば、私たちは他のいのちを殺し、搾取する、つまり肉を食べ残った皮を利用し消費する権利と義務が生じます。

問題は「殺す」ことではなく、「殺し方」です。つまりいかにそのいのちたちへ感謝の意を持ち、「なるべく苦痛を与えないように殺すか」がわたしたち搾取する側の人間に求められる義務であると考えます。

fur-free.comのサイトにて提示されている画像及び映像は動物を生きたまま皮を剥ぐという残虐な作業過程を克明に取材しています。

「この画像、映像、説明を読み、中国における残虐な方法での毛皮採取について抗議し、毛皮の採取方法の改善を強く求めます」

* この署名は「毛皮産業に関する報告書」(PDFファイル) 
photo&video by EAST International(台湾動物社会研究会)
Swiss Animal Protecion Society
Care for the Wild International
反毛皮国際行動ネットワークによる「中国毛皮養殖場の内側」http://fur-free.com/ 
以上資料により活動しています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これを見て、やはり今も行われている事なんだ、と知りました。

前も書きましたが、人間が生きるために必要な為の殺生ではありません。中国で得られた毛皮は、毛皮がないと生活できない極寒の土地に輸出される毛皮だけではありません。ファッションの為に生き物を殺す必要性はどこにもありません。

そのタヌキは、今日本中の多くの人が「可愛いー」と言っているレッサーパンダと同じ様に可愛い顔としぐさをしていました。

もっともっと視野を広げて、自分の中の矛盾を少なくしていきたいと感じる今日この頃。

投稿者 kiyo : 02:04 AM | コメント (0) | トラックバック

May 11, 2005

水族館でイルカを見たいあなたへ

GWに千葉に出没し、世間を騒がせたコククジラが死んでしまいました。何も出来ないだけに可哀想、としか言えません。

以前見た映画deep blueで、鯨の親子がシャチから逃げる場面があったので、あのコククジラは親離れしていたのだろうか、と、ふと気になってコククジラの生態を調べた所、鯨、イルカ専門のサイトを発見しました。

イルカ&クジラ・アクションネットワーク

この中で、「水族館でイルカを見たいあなたへ」という言葉が。

実はつい先日、品川に新しく出来た水族館へ行って来たのです。もともと海の生物を見るのが好きなのですが、ダイビングが出来ない私は、水族館へ行くのが好きです。

ただ、その中でも哺乳類。特にシロクマ、アシカ、イルカ、シロイルカ等を見るといたたまれない気持ちになることもしばしば。

でも、先日は、久しぶりに行った水族館で、イルカショーも見て単純に「イルカ可愛い」と思っていました。

ところが、このサイトには、水族館からの要請で行われるイルカ捕獲作業の実態が書かれていました。

水族館に居るイルカを見ると、「海に居たイルカを連れてきた」という事だけはわかります。でも、その捕獲の様子がどのようなものか、そこまでは想像もした事がありませんでした。

ここに書かれている事が全てなのかと言うと、わかりません。でも、事実だという事は理解できます。

たった14頭ほどの、水族館で飼育できる健康で見た目のいいイルカを捕獲する為に、100頭近くの群れを狭いスペースに追い込み、逃げようとするイルカはそこで暴れて怪我をするものも多数いるそうです。

イルカの泳ぎ方を見るとわかりますが、物凄いスピードです。よほど広いスペースでないとストレスが溜まるでしょう。海に居れば仲間と思う存分泳いだりジャンプしたり出来るのです。

そう思うと、私もクリオネを飼育しながら日々感じる罪悪感があります。犬や猫のように人間に保護されないと生きていけない動物以外の、野生の生物は、人間が快楽の為に自由にすべきではない。としみじみ感じます。

投稿者 kiyo : 11:09 PM | コメント (0) | トラックバック

May 05, 2005

ペットパークの意義

GW前半、とある高原まで旅行してきました。自然に触れ、のんびりリフレッシュ出来ました。自然の中、ホテルの裏庭でリスがのんびり生活しているのを目にしたり。

そこで、こういう、小旅行のたびに目に触れるペットパークについて少し考えてしまいました。

実はホテルの近くに、ドッグ○○○という、犬を集めた大きなペットパークがあったのです。立ち寄るつもりは無かったのですが、近くを通りかかった際に、あまりの異臭に驚きました。

そして、ホテルまでの道、乗ったタクシーの運転手さんの「あそこのペットパークは良くないですよ。可哀想に犬達がストレス溜めてぴりぴりして逃げ出してますよ」という一言で、ペットパークの意義について考えてしまいました。

以前、まだ猫を飼っていなかった頃、私は犬や猫のペットパークは大好きでした。普段触れることの出来ない犬や猫に間近で触れ会えるのが嬉しかったのです。単純に「可愛い」と思っていました。

でも、猫を飼い始めてからは、そういう類のところに行くと、閉じ込められた犬や猫がストレスを溜めている様子を見ていられなくて、足が遠のいていました。

動物園、水族館も同じ類だとは思うのですが、考え方によっては動物園や水族館は、子供達に人間以外の生き物の存在、生態を知り、興味を持ち、生命を大切にするきっかけとなる教育の場所とも言えます。

でも、既に国内の各家庭に1匹ずつは居るのでは、と思われる、ペットとしては一般的な犬や猫のパークを、わざわざ作る必要ってあるのでしょうか。

もちろん、快適なパークもあります。私が以前千葉の館山で立ち寄った猫のパークは、とても清潔で、猫たちも見るからにストレスが無さそうに見受けられました。快適に過ごしている様子でした。

でも、動物は、閉じ込められる事は一番望まないことです。特に犬達は、こういうパーク内でストレスが溜まっているように見える事が多い気がします。

つい「かわいいー」と寄ってしまいがちですが、「立ち寄る事」が「需要」になり、パークで飼われる犬や猫を増やしてしまう要因となるのだ、と、自分の行動のひとつひとつに、責任を持たなければ、と実感しました。

生き物を商売にすること自体は、食用以外は無くして行った方がいいのでは、と感じる今日この頃です。

投稿者 kiyo : 11:49 PM | コメント (0) | トラックバック